ムーブカスタム新型発売日は廃止決定!

2025年6月5日に発売された新型ムーヴでは、従来のカスタムグレードが廃止されました。なぜダイハツはカスタムを廃止したのでしょうか?

ムーブカスタム新型発売日

新型ムーヴの重要ポイント
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発売日

2025年6月5日に7代目新型ムーヴが発売開始

カスタム廃止

従来のムーヴカスタムグレードが完全廃止

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スライドドア採用

ムーヴ史上初のスライドドア標準装備

ムーブカスタム新型の発売日と廃止の経緯

2025年6月5日、ダイハツは11年ぶりとなる新型ムーヴのフルモデルチェンジを発表しました。しかし、多くのファンが期待していた「ムーヴカスタム」は、今回のモデルチェンジで完全に廃止されることが決定しました。

 

新型ムーヴの発売は当初2023年に予定されていましたが、ダイハツの認証試験不正問題の影響を受け、約2年間の延期を経ての発売となりました。この長期間の延期により、ファンの期待は高まっていただけに、カスタムグレードの廃止は大きな衝撃を与えています。

 

従来のムーヴカスタムは、エアロパーツやスポーティな外観デザインで人気を博していましたが、新型では「RS」グレードがその後釜的存在として位置づけられています。RSグレードはターボエンジンを搭載し、専用エアロパーツを装備することで、カスタムの要素を一部継承しています。

 

ムーブカスタム廃止の理由と新型の戦略転換

ダイハツがムーヴカスタムを廃止した背景には、明確な戦略転換があります。新型ムーヴは「メリハリ堅実層」をターゲットに設定し、合理性とこだわりを持って商品を選ぶユーザーにフォーカスしています。

 

従来のカスタムグレードは主に男性ユーザーに人気でしたが、販売店での調査によると、女性ユーザーからは「デザインが好みではない」という声も多く聞かれていました。新型ムーヴでは、より幅広い層に受け入れられるスタイリッシュなデザインを採用し、性別を問わず選ばれる車を目指しています。

 

また、スライドドアの採用により、実用性を重視するファミリー層への訴求力を高めることで、カスタムグレードに頼らない新たな市場開拓を狙っています。この戦略により、ムーヴは従来のトールワゴンからスーパーハイト軽ワゴンへとカテゴリーを移行し、N-BOXやスペーシアといった強力なライバルと直接競合する道を選びました。

 

新型ムーブの価格設定と従来カスタムとの比較

新型ムーヴの価格設定は、L(135万8500円)、X(149万500円)、G(171万6000円)、RS(189万7500円)の4グレード構成となっています。従来のムーヴカスタムの価格帯と比較すると、最上位のRSグレードでも200万円を切る価格設定となっており、コストパフォーマンスの向上が図られています。

 

特に注目すべきは、ベースグレードのLでも先進安全装備「スマートアシスト」が標準装備されている点です。従来モデルではベースグレードには安全装備が省かれていたため、実質的な価格上昇は10数万円程度に抑えられています。

 

RSグレードには、ターボエンジンと専用エアロパーツが装備され、従来のカスタムグレードの要素を継承しています。しかし、カスタム特有の迫力あるフロントグリルや専用インテリアなどの差別化要素は簡素化されており、よりシンプルで洗練されたデザインアプローチが採用されています。

 

ムーブカスタム愛好者への代替選択肢

ムーヴカスタムの廃止により、スポーティな軽自動車を求めるユーザーは他の選択肢を検討する必要があります。ダイハツ内では、タントカスタムやコペンといった車種がスポーティ志向のユーザーに対応していますが、ムーヴカスタムの直接的な代替車種は存在しません。

 

他メーカーでは、スズキのワゴンRスティングレーやホンダのN-WGNカスタムなどが、従来のムーヴカスタムユーザーの受け皿となる可能性があります。これらの車種は、スポーティなデザインと実用性を両立しており、ムーヴカスタムファンにとって魅力的な選択肢となっています。

 

また、新型ムーヴのRSグレードも、ターボエンジンの搭載により走行性能面では従来のカスタムを上回る可能性があります。外観デザインの好みは分かれるところですが、性能面での満足度は高いと予想されます。

 

新型ムーブの独自性とスライドドア採用の意義

新型ムーヴの最大の特徴は、ムーヴ史上初となるスライドドアの全グレード標準装備です。これにより、狭い駐車場での乗り降りや、荷物の積み込みが格段に楽になります。上位グレードでは、タッチ&ゴーロック機能やウェルカムオープン機能も搭載され、利便性がさらに向上しています。

 

興味深いのは、新型ムーヴが「スタイリッシュなスライドドア車」という独自のポジションを狙っている点です。従来のスーパーハイト軽ワゴンと比較して約100mm低い車高を活かし、スポーティなシルエットを実現しています。これにより、実用性とスタイリッシュさを両立した新しいカテゴリーの創出を目指しています。

 

デザイン面では、寝かされたフロントガラスと大きく切れ上がったクオーターガラス部により、キャビンを小さく見せ、ボディの厚みと勢いを感じさせる手法が採用されています。これは、可愛らしさを表現したムーヴキャンバスとは真逆のアプローチで、明確な差別化が図られています。

 

さらに、新型ムーヴは13色のボディカラー展開や9インチディスプレイオーディオの採用など、多様化するユーザーニーズに対応した装備を充実させています。これらの要素により、カスタムグレードに頼らない新たな魅力を創出し、幅広いユーザー層への訴求を図っています。

 

ダイハツ公式サイトの新型ムーヴページ
新型ムーヴの詳細スペックや装備内容について、メーカー公式の最新情報を確認できます。