ハイウェイホテルは、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に直結する宿泊施設です。通常のホテルのように高速道路を降りて一般道を走る必要がなく、そのままSA内にチェックインできます。これにより、わざわざ高速を降りて再度乗車する際の追加料金が発生しません。また、スマートインターチェンジから一般道でもアクセス可能な施設が大半であり、高速利用者に限定されない利便性が特徴です。
公式サイトやOTA(オンライン旅行代理店)からの予約はもちろん、部屋に空きがあれば当日予約や当日宿泊も可能な柔軟性があります。事前予約なしでも利用できる点は、ノープランのドライブ旅行や急な仮眠が必要な場合に重宝されています。
ハイウェイホテルは、1人あたりではなく「1室いくら」という室料制を採用しており、宿泊人数が増えるほど1人当たりの料金が割安になります。例えば、ファミリーロッジ旅籠屋の場合、1名で約4,400円から最大約18,700円の範囲で、曜日やシーズン(エコノミー・ハイシーズン・トップシーズンの5段階)に応じた料金設定です。
特筆すべきメリットとして、ETC深夜割引との組み合わせがあります。高速道路を降りずにハイウェイホテルで宿泊し、夜間や深夜の割引対象時間帯に移動すれば、通常の宿泊施設利用よりも大幅にコストを削減できるのです。この仕組みにより、1泊2,000円台という破格の料金での利用も実現します。
ファミリーロッジ旅籠屋のような一部のハイウェイホテルでは、無料の軽朝食サービス(パン、コーヒー、ジュース)が朝7時から9時に提供されます。トースターやオーブンも自由に利用でき、焼きたてのパンを楽しめるため、朝から良好なコンディションでドライブを再開できます。
各施設はラウンジにコーヒーサーバーや電子レンジ、湯沸かしポットなどの無料設備を備えており、部屋での食事に対応しています。また、ほぼ全施設にWi-Fi完備、コインランドリー、自動販売機が設置されており、快適さと利便性を兼ね備えています。複数台駐車可能な専用駐車場や、一部施設ではEV充電施設(要予約)も用意されており、最新のニーズに対応した環境が整備されています。
レストイン時之栖(静岡・足柄SA)やレストイン多賀(滋賀・多賀SA)には、宿泊者が無料で利用できる大浴場やサウナが併設されています。特にレストイン多賀は、大浴場に加えて複数の室タイプ(ツインルーム、シングルルーム、バリアフリールーム、和室)を用意しており、様々なニーズに対応しています。
吉野川SA(徳島自動車道)に隣接する吉野川ハイウェイオアシスでは、温泉施設が営業しており、ホテルの浴室だけでは満足できないゲストが本格的な温泉体験をできます。また、ここには新鮮野菜の直売所やキャンプ場、レインボーオアシス・パーク(お子様向け遊技エリア)が併設されており、単なる宿泊施設を超えた総合レジャー拠点としての機能を果たしています。
2024年9月時点で、日本全国のハイウェイホテルは9箇所に拡大しています。東北自動車道には宮城県の長者原SA店と栃木県の佐野SA店があり、特に佐野SA店は上り線・下り線の両方からアクセス可能です。東名高速道路には静岡県の足柄SA(レストイン時之栖)と愛知県の豊田上郷SA(ファーストラウンジ豊田上郷)があります。
名神高速道路には滋賀県多賀SAのレストイン多賀があり、横断橋で上下線の行き来が容易な設計になっています。山陽自動車道には広島県宮島SAのファミリーロッジ旅籠屋、関門自動車道には山口県壇之浦PAのファミリーロッジ旅籠屋が位置しており、西日本での利便性が高まっています。徳島自動車道には吉野川SAのファミリーロッジ旅籠屋があり、中四国地方を走行するドライバーの需要に応えています。
東海北陸道には富山県城端SAのハイウェイオアシス内に桜ヶ池クアガーデンという宿泊施設も存在し、石川県方面へのアクセスルートに組み込まれています。
ハイウェイホテルの多くは、予約のキャンセルに対して料金規定を設けています。例えば、レストイン多賀では当日キャンセルや不泊の場合は宿泊料金の全額、前日キャンセルは50%、未連絡キャンセルは100%の料金請求となります。一方、レストイン時之栖では前日23時59分までは無料キャンセル、当日00時以降は宿泊料金の50%です。
ファミリーロッジ旅籠屋各店では、前日キャンセルは50%、当日キャンセルと不泊は100%となっているため、事前に各施設の規定を確認することが重要です。チェックイン予定時刻を過ぎる場合は事前連絡が必須で、無連絡キャンセルとみなされると全額請求される可能性があります。これらのポリシーは、多くのホテルと同様の基準ですが、長距離ドライブ中の予定変更に備えて、予約時に確認しておくと安心です。
あまり知られていない情報として、ハイウェイホテルは高速道路利用者だけでなく、一般道から通常のホテル感覚での利用も可能です。専用駐車場が一般道側に用意されている施設も多く、わざわざ高速料金を支払わずに宿泊できます。このため、近隣の観光地を巡る旅行拠点としても活用できるのです。
例えば、佐野SA店近くには佐野プレミアム・アウトレット、佐野厄除大師、道の駅どまんなか たぬまなどがあり、一般道からアクセスすれば買い物や参拝、地元グルメを楽しんだ後、ハイウェイホテルで宿泊して翌日の高速移動に備えることができます。御殿場のレストイン時之栖周辺には御殿場プレミアム・アウトレット、箱根スカイライン、富士山が見える温泉など、観光資源が豊富です。
多賀SA周辺の多賀神社は延命長寿の神社として知られ、琵琶湖への玄関口としての機能も果たしています。壇之浦PA近辺には関門トンネル人道、門司港レトロ、九州鉄道記念館など、九州への入口として文化的価値が高い施設が並んでいます。
ハイウェイホテル利用ガイド(公式)
https://www.hatagoya.co.jp/
吉野川ハイウェイオアシス情報
https://yoshinogawa-oasis.com/
レストイン多賀(名神高速)
https://www.greens.co.jp/taga/
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