覆面見分け方|クラウン以外の車種と走行パターン判別

覆面パトカーは従来のクラウンだけでなく、WRX S4やカムリなども採用されています。ルームミラーの形状や走行パターン、乗員の特徴から見分ける方法を、最新情報に基づいて解説します。あなたの周辺で見かける覆面パトカーの正体を判別できるようになりませんか?

覆面見分け方|車種と特徴から識別する手法

覆面パトカーを見分けるための最新ポイント
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代表的な覆面パトカーの車種

トヨタ「クラウン」が最も多く採用されていますが、日産「スカイライン」、トヨタ「マークX」、スバル「WRX S4」、トヨタ「カムリ」など多様な車種が全国で運用されています

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外観からの見分けポイント

ルーフの四角い切り欠き(反転式赤色灯収納部)、二重ルームミラー、濃いスモークフィルム(リア・サイド)が有効なサインです。ボディカラーは白、黒、グレー、シルバーなど彩度が低い色が主流

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走行パターンと乗員の特徴

制限速度を厳格に守る、左車線を淡々と走行、前席2人乗りで制服姿の警察官。助手席の乗員が頻繁に後方確認を行い、速度計測機器を操作する仕草が特徴的です

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車内の清潔さと維持状態

警察車両は常に清潔な状態を保つため、泥はねやボディの傷が少なく、私物がほとんど見られません。車体が妙に無機質で統一された印象を受けることが多いです

覆面見分け方の基本|従来の判別法が通用しない理由

従来、覆面パトカーを見分けるために使用されていた「8ナンバー」や「ルーフの通信アンテナ用の穴」といった判別法は、現在ではほぼ無効となっています。警察庁による最新のデータによると、2023年の交通違反取り締まり件数は年間約448万件に達しており、実に7秒に1件のペースで全国のどこかで誰かが検挙されている計算です。

 

この背景には、「クラウン=覆面」という認知が広まりすぎたため、各都道府県警察が独自に車種を選定して秘匿性を高めている事情があります。現在のナンバープレートは市販車と同じ「3ナンバー」が装着されており、特殊車両を示す「8ナンバー」は使用されなくなりました。アンテナについても、小型化・内蔵化が進むか、ユーロアンテナなど一般的なデザインのものが装着されています。さらに、グレードエンブレムも市販グレードと同じように装着され、外観からの判別がより困難になりました。

 

覆面見分け方で確度が高いポイント|ルームミラーと赤色灯

覆面パトカーを最も確実に見分ける方法は、「ルームミラーが2段式になっている」という点です。通常の乗用車のルームミラーはひとつですが、覆面パトカーには通常のルームミラーに加えて補助ミラーが追加された「2段式ルームミラー」が設置されています。これは、助手席の警察官が後方確認を行うための装備であり、一般車ではまず見かけない特徴です。

 

ルーフの四角い切り欠きも有効なサインです。反転式赤色灯を格納するためのフタの部分が、塗装の色味が異なることが多く、ルーフ全体と微妙に色が異なる場合があります。この切り欠きがあれば、覆面パトカーである可能性は非常に高いと言えます。ただし、走行中に至近距離からでない限り、これらの細部は確認しにくいため、複数の判別要素を総合的に判断することが重要です。

 

覆面見分け方における走行パターン|教習所のような規範走行

外観での識別が困難になった現在、最も有効な見分け方は覆面パトカーの「動き」と「佇まい」です。覆面パトカーの最も特徴的な走行パターンは、教習所のような完璧な規範走行です。制限速度の厳格な遵守、車線の中央キープ、ウィンカーの早めの点灯(3秒前)、適切な車間距離の維持など、まるで教本通りの走りを見せます。

 

高速道路では、赤色灯を点滅させながら緊急走行する以外、基本的に追越車線を延々と走り続けることはなく、左側の走行車線を法定速度で淡々と走るスタイルが基本です。この「妙な落ち着き」と「不自然なほど完璧な走り」は、覆面パトカーを見分ける重要な手がかりとなります。違反車両を発見した瞬間、それまでの規範走行から一転、急加速、進路変更、赤色灯点灯という一連の動作が連続して発生する「静から動」への瞬時の切り替えも、最も分かりやすいサインです。

 

覆面見分け方の地域別情報|首都圏と関西での運用実態

覆面パトカーの配備は地域によって異なります。首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)では、「トヨタ クラウン」「トヨタ マークX」「スバル WRX S4」「トヨタ カムリ」「日산 スカイライン」が確認されています。特に埼玉県警の「WRX S4」は、鮮やかな「WRブルー・パール」のボディから「青い悪魔」の異名でも知られており、SNSでも多数の目撃情報が寄せられています。

 

関西地方(大阪府・京都府・兵庫県・奈良県・滋賀県・和歌山県)では、「クラウン」「マークX」「スカイライン」などのセダンが主流です。阪神高速での分岐点や料金所での待機戦術が特徴的で、京滋バイパスでは速度違反の取り締まりが厳しく、制限速度の変更地点での待機が頻繁に目撃されています。地方部では「日産 エクストレイル」などのSUVを使用した覆面パトカーも報告されており、北海道では冬季の路面状況を考慮した「トヨタ RAV4」などのSUV 4WDの採用例もあります。

 

覆面見分け方での意外な落とし穴|最新の高性能車両と捜査用車両

警視庁が採用している「トヨタ マークX +Mスーパーチャージャー」は360PSを誇る特別仕様車で、もはや市販車の枠を超えた存在です。同じく警視庁配備のトヨタ「カムリ WS」にはTRD製のエアロが装着されており、非常に見分けがつきにくい外観になっています。これらの高性能車両は、従来の覆面パトカーのイメージを覆す存在として注目されています。

 

さらに近年では、セダン以外の車両が交通違反の取り締まりに用いられるケースも見られます。警視庁ではトヨタ「ハイエース」を信号無視の取り締まりに使用している実例があり、意表を突いた配備が進んでいます。一方、交通取締を目的としない捜査用車両も街なかで頻繁に目撃されます。代表的なのがトヨタ「アリオン」や、かつて販売台数が極端に少なかったスズキ「キザシ」で、特にキザシは見かけただけで「覆面」と見なされることもあるほど、その存在が知られています。これらは主に私服警官、いわゆる「刑事」らが乗る車両となっており、交通違反の取り締まり用途とは異なります。

 

覆面見分け方における乗員の特徴|視線と服装の違い

覆面パトカーの乗員には、一般のドライバーとは明らかに異なる特徴があります。前席2人の座り方、視線の配り方、服装の特徴も判別の手がかりとなります。交通取締用の覆面パトカーには、制服姿の警察官が2人乗車しており、ヘルメットを着用しているケースもあります。特に注目すべきは「視線の配り方」で、一般のドライバーとは明らかに異なる観察眼を持っています。

 

助手席の人物が頻繁に後方確認を行ったり、速度計測機器を操作する仕草が見られる場合があります。運転席・助手席ともに男性が多く、その動作は「職務中特有の緊張感」や「常に周囲を警戒している雰囲気」が漂っています。ただし、最近は私服での運用も増えており、服装だけでの判別は困難になっています。むしろ、独特の警戒感や緊張感といった「職業的な佇まい」が、より重要な判別ポイントとなってきています。

 

覆面見分け方の外観判別|ナンバープレートと周辺地域の関係

覆面パトカーのナンバープレートは、その地域の管轄内のものが大半を占めます。たとえば、首都圏では品川や足立などのナンバーが多く見られ、特定の地域に限定されることはありません。ただし、希望ナンバーやゾロ目などの特殊な番号の組み合わせは使用されず、ごく一般的なナンバーが装着されています。

 

ボディカラーは一般車両に溶け込みやすいシルバー、ブラック、ホワイトといった定番色が多く、リアガラスに濃いスモークが貼られているケースも見られます。警察車両は常に清潔な状態を保つため、泥はねやボディの傷が少ないのが特徴です。メーカーオプションは最小限で、ベーシックグレードをベースにした仕様が一般的であり、エアロパーツやカスタムパーツなどの装着は見られません。これらの総合的な特徴から、複数の判別要素を組み合わせて判断することが重要です。

 

密かに隠れてる「覆面パトカー」どう見分ける - クルマのニュースで、走行パターンや最新の車種情報について詳しく解説されています。2025年の最新配備情報も含まれており、参考になります
覆面パトカーの見分け方 - 走行パターンや外観判別のポイント、地域別の配備車種について詳細に解説された記事で、実践的な見分け方のテクニックが記載されています