海老名サービスエリアのメロンパンは、1993年に「ぽるとがる」が販売を開始したのが始まりです。当初はそれほど注目されていませんでしたが、バスの運転手や乗務員の休憩所にメロンパンを提供したことがきっかけとなり、バスガイドが乗客におすすめするようになったことで口コミが広がりました。
この戦略的なアプローチにより、徐々にドライバーやバスガイドからの口コミで人気が拡大し、現在では海老名SAの代名詞となるまでに成長しました。30年以上の歴史を持つロングセラー商品として、多くの人に愛され続けています。
興味深いことに、海老名メロンパンという名前でありながら、実際の製造は埼玉県で行われています。製造元は埼玉県伊奈町の株式会社サンフレッセで、販売者はロイヤルグループの「ハイウェイロイヤル」が手がけています。
海老名SAの「ぽるとがる」では、10種類以上のメロンパンを販売しており、それぞれ異なる特徴を持っています。
人気TOP3の詳細比較
商品名 | 価格 | 特徴 | カロリー |
---|---|---|---|
海老名メロンパン | 270円 | 緑色の生地、メロン濃縮果汁使用 | 425kcal |
プレミアムメロンパン | 300円 | オレンジ色、メロンクリーム入り | 441kcal |
北海道メロンパン | 240円 | しっとり系、赤肉メロンクリーム | 305kcal |
最も人気の高い「海老名メロンパン」は、直径15センチ程度の大きなサイズで、外はクッキー生地でカリカリ、中はふわふわの食感が特徴です。メロンの濃縮果汁が使用されており、本物のメロンの風味を楽しむことができます。
「プレミアムメロンパン」は、赤肉メロンのようなオレンジ色で、メロンピューレを使用した濃厚な味わいが魅力です。中にはメロンクリームが入っており、より贅沢な味わいを楽しめます。
2022年4月、海老名SAの「ぽるとがる」は「一店舗における二日間の焼きたてメロンパン販売個数」でギネス世界記録を達成しました。2日間で2万7千個という驚異的な販売数を記録し、その後も販売個数は従来の3割増をキープしています。
このギネス挑戦の背景には、「ブランド力を向上させる」という明確な戦略がありました。SNSやリアルの場での口コミを活用し、地域の人々からの支援を得ることで、この記録的な販売数を達成することができました。
ギネス認定後は、メロンパンに「海老名」という冠をつけ、「海老名メロンパン」として福島、福井、宮城など全国各地の店舗でも販売されるようになりました。これにより、海老名SAを訪れることができない人々にも、この名物メロンパンを楽しむ機会が提供されています。
海老名メロンパンの最大の特徴は、一般的なメロンパンとは異なり、本物のメロンを使用していることです。メロンのフルーティーな香りが袋から出した瞬間に広がり、スーパーやコンビニで販売されているメロンパンとは明らかに違う香りを楽しむことができます。
美味しく食べるためのポイント
外はサクサクのクッキー生地、中はふわふわのパン生地という食感のコントラストが楽しめ、パサパサ感がないのも特徴です。一つでも十分な食べ応えがあり、まるで高級スイーツのような満足感を得ることができます。
海老名SAでメロンパンを購入できる店舗は、下り線と上り線で異なります。
下り線の店舗
上り線の店舗
海老名SA以外でも購入可能な場所があります。関越道の赤城高原SA(下り)、千葉の海ほたるPA、新潟、福島、都内など、ロイヤルグループが運営するSA・PAで販売されています。
購入時の注意点
海老名SAは1日平均約10万人の利用客数を誇る日本一のサービスエリアです。首都圏からのアクセスも良好で、行楽やビジネスでの利用者が多いため、メロンパンの人気も高まり続けています。
海老名メロンパンは、単なるサービスエリアのグルメを超えて、地域の名物として確固たる地位を築いています。その背景には、長年にわたる品質へのこだわりと、戦略的なマーケティングがあることがわかります。