エアロエンジンフード具体例と人気車種の選び方

車のエンジン冷却性能と軽量化を両立するエアロエンジンフード。S660やインプレッサなどの人気車種における具体的な製品例や素材の違い、取り付け時の注意点まで詳しく解説。あなたの愛車に最適なエアロエンジンフードはどれでしょうか?

エアロエンジンフード具体例

エアロエンジンフードの3つのポイント
🏎️
軽量化効果

純正比で約3~4kg軽量化を実現し、運動性能を向上させます

❄️
冷却性能アップ

ダクト設計により走行風を取り込み、エンジンルーム内の温度を最大7度低下させます

スタイリッシュなデザイン

アグレッシブな外観で車全体の印象を一新し、個性を演出します

エアロエンジンフードは、車の性能向上とスタイルアップを同時に実現できるエアロパーツの一つです。エンジンフードを交換することで得られる主なメリットは、軽量化によるハンドリング性能の向上、エンジンルームの冷却効率アップ、そして車の外観をスポーティに演出できることです。特にターボ車やスポーツ走行を行う車では、エンジンルームの温度管理が重要になるため、エアロエンジンフードの効果を実感しやすくなります。
参考)VOLTEX エンジンフード WC 

エアロエンジンフードの人気車種別具体例


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ホンダS660向けのエアロエンジンフードは、軽スポーツカーユーザーから絶大な支持を集めています。MUGEN(無限)製のカーボンエアロエンジンフードは、標準装備エンジンフードに対し約4kgの軽量化を実現し、センター部の開口形状は排熱性能を損なわないようにデザインされています。BACKYARD SPECIAL製のエアロエンジンフードは、センター両サイドに3連ダクトを配置し、走行風を導入して後方のダクトから熱を排出できる設計となっており、重量は純正に比べて約3kg前後の軽量化を達成しています。
参考)オリジナルパーツ|エアロ エンジンフード|有限会社Back …

スバル車向けでは、WRX STI(VAB)やWRX S4(VAG)に対応した匠projectのエアロボンネットが人気です。日産GT-Rシリーズでは、R32からR34まで対応したC-WESTのGDスーパーエアロボンネットや、FIRST MOLDINGのカーボンボンネットが定番となっています。GRヤリス用では、クーリングエンジンフードが開発されており、エンジンルーム内の温度を最大7度低下させる効果が実証されています。
参考)【カーボンボンネット】エアロボンネット 

汎用性の高い製品として、VARISやVOLTEXのエンジンフードは多くの車種に対応しており、エアダクト設計による優れた冷却効率と空力性能の向上を実現しています。
参考)「冷却だけでなく空力デバイスとしても有効!」超高機能なS66…

エアロエンジンフードの素材別特徴と具体例

エアロエンジンフードの素材には主にFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、CFRP(カーボン繊維強化プラスチック)、ABSの3種類があります。
参考)エアロパーツの「ABS」製と「FRP」製の違いは?双方のメリ…

FRP製エアロボンネットは、製作が比較的簡単で少量生産に向いており、価格も手頃なことから初めてのエアロパーツ交換として人気があります。ガラス繊維を使用しているため、薄くとも強度と弾力性を持たせることができ、自作や修理もしやすい特性があります。一方で、精度を出すのが難しく、大量生産には向かないという側面もあります。​
CFRP(カーボン)製は、鉄の1/5以下、アルミの1/2の軽さを誇り、ガラス繊維よりも3倍以上頑丈という優れた特性を持っています。レクサスLFAのボディの約65%にCFRPが使用されるなど、最高峰の軽量化と強度を実現できる素材です。無限製のS660用カーボンエアロエンジンフードは、この素材を活用して約3.5kgの軽量化を達成しています。ただし、価格はガラス繊維の5~10倍と高価になります。
参考)エアロのFRP、CFRP(カーボン)、ABSの違いやメリット…

ABS樹脂製は、剛性が高く割れにくいため耐衝撃性に優れ、寸法安定性が高いため大量生産向きです。純正オプションの外装部品に使われることもありますが、長時間の日照で劣化するなど耐候性に劣る面があります。​

エアロエンジンフードのダクト形状と冷却効果

エアロエンジンフードのダクト形状は、製品の冷却性能を大きく左右する重要な要素です。一般的に空気を抜くならストラットタワー付近に穴を開けたほうが抜けやすいとされており、エンジンの真上あたりは意外と空力的には流速が速くない部分で、あまり内部の空気が抜けていかないという特性があります。
参考)軽量化だけじゃない! ボンネットに秘められたエンジン冷却の可…

S660用BACKYARD SPECIALのエアロエンジンフードは、停車時と走行時での熱の排出を両立させた設計を採用しています。走行時には両サイドのダクトから走行風を導入し、裏骨のガイド形状により後方のダクトから熱を排出でき、停車時にはセンター&後方のダクトから熱を排出できるデザインです。​
VOLTEXエンジンフードWCは、エンジンルームの冷却効率を最大化するためのエアダクト設計が施されており、特に高温環境下やサーキット走行時にその効果を実感できます。空気の流れを最適化することで、車の空力性能を向上させ、ダウンフォースが増し、高速走行時の安定性が向上します。​
日産GT-Rに採用されているフードトップモールは、ボンネット上へ流れる空気をグリル側に流すことで、ラジエターやエンジンルーム内の冷却に貢献しており、サーキット走行などの際に水温が数度下がる効果があります。
参考)R32-R34 GT-Rに装備されていたパーツの効果とは?フ…

エアロエンジンフード取り付け時の注意点

エアロエンジンフードの取り付けは、必ず二人以上で行うことが推奨されています。作業前にウィンドウォッシャーノズルのパイプを抜いておき、エアロエンジンフードおよび車体に傷を付けないように注意しながら作業を進める必要があります。
参考)エアロパーツDIY装着・取付けテクニック-ボンネットフード編…

軽量ボンネットを装着した場合、ボンネットピンの取り付けが安全上不可欠です。純正ボンネットに比べ軽量ボンネットは強度が弱いため、高速やサーキットなどでスピードを出して走行すると、風圧でボンネットを押し上げようとする力が発生します。強度が比較的弱い軽量ボンネットが風圧で押し上げられると、純正ストライカーの部分に大きな負荷がかかり、最悪の場合、亀裂が入りボンネットが走行中に開いてしまう可能性があります。
参考)ピアス感覚でつける車のボンネットピン!どんな種類があるの?取…

現在は「エアロキャッチ」のようなフラットなタイプのボンネットピンが主流で、車検にも対応しています。レースではボンネットの素材に関係なく、装着が義務化されているカテゴリーもあります。ボンネットピンを固定する作業を忘れると、走行中にボンネットが開いてしまう可能性があるため、固定を忘れないよう習慣化することが重要です。
参考)「ボンピン」に「キルスイッチ」など、箱車のレーシングカーの必…

エアロエンジンフードの長期使用におけるメンテナンス方法

カーボン製やFRP製のエアロエンジンフードは、定期的なメンテナンスにより寿命を延ばすことができます。紫外線や酸性雨の影響により、いくら手入れをしていても艶引けしてしまうことがあります。カーボンボンネットは制作段階で透明のクリアーゲルコートにカーボンクロスを積層し、さらにガラス繊維を積層して作成されますが、最終的に塗装がされるわけではないため光沢に関しての耐久性はありません。
参考)カーボンボンネット修理 !!

こまめな洗車とワックスがけが、エアロエンジンフードを長持ちさせる基本です。洗車を行う際は、中性洗剤を使用し、柔らかいスポンジで優しく洗いましょう。高圧洗浄機や硬いブラシは、カーボンシートを傷つける可能性があるため、使用を控えることが推奨されます。
参考)車用カーボンシートの耐久性と長持ちさせるコツを紹介!メンテナ…

光沢が失われた場合は、ポリッシング(10,000円〜)やクリヤー塗装(20,000円〜)で光沢を蘇らせることができます。劣化したクリアを剥がして樹脂の部分も研磨する作業は、技術を要するため、専門の業者に依頼することをおすすめします。劣化がちょっとでも始まった時点で補修に入った方が、最終的には長くキレイに保つことができます。​
BACKYARD SPECIALのS660用エアロエンジンフード製品ページ
ダクト付きエアロエンジンフードの詳細な仕様と価格、取り付け方法が確認できます。

 

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ボンネットピン取付に関する解説記事
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