ダイハツSUV新型ロッキー価格性能デザイン完全解説

ダイハツの新型SUVロッキーは2019年のデビュー以来、コンパクトサイズと高い実用性で注目を集めています。最新のハイブリッドシステムや安全装備、価格帯まで詳しく解説。あなたの次の愛車候補になるでしょうか?

ダイハツSUV新型ロッキー完全ガイド

ダイハツ新型ロッキーの魅力
🚗
コンパクトサイズ

5ナンバーサイズで取り回し抜群、全長4m以下の扱いやすさ

ハイブリッド搭載

e-SMART HYBRIDで燃費28.0km/L、環境性能も優秀

💰
手頃な価格設定

170万円台から選択可能、コスパに優れたSUV

ダイハツSUV新型ロッキーの基本スペックと特徴

ダイハツの新型SUVロッキーは、2019年11月に発売されたDNGA(Daihatsu New Global Architecture)第2弾のコンパクトSUVです。全長3,995mm×全幅1,695mm×全高1,620mmという5ナンバーサイズながら、SUVらしい力強いデザインと広い室内空間を両立している点が最大の特徴です。

 

車名の「ロッキー(Rocky)」は英語の「岩石」を意味し、岩が川を流れるにつれ洗練されるように、力強さを内包しながらも洗練された印象を表現した名称となっています。

 

主要諸元は以下の通りです。

  • 全長×全幅×全高:3,995×1,695×1,620mm
  • ホイールベース:2,525mm
  • 最小回転半径:4.9~5.0m
  • 車両重量:980~1,070kg(グレードにより異なる)
  • 乗車定員:5名

特に注目すべきは、コンパクトなボディサイズでありながら、17インチの大径タイヤを標準装備(上級グレード)している点です。これによりSUVらしい迫力あるスタイリングを実現しています。

 

ダイハツSUV新型ロッキーのパワートレーン詳細

新型ロッキーには現在3種類のパワートレーンが設定されており、それぞれ異なる特性を持っています。

 

e-SMART HYBRID(ハイブリッド)
2022年に追加された最新のハイブリッドシステムで、モーター出力は106ps(78kW)、170Nmと従来の1.0Lターボを上回る性能を発揮します。燃費は28.0km/L(WLTCモード)と優秀で、発進時の加速度は従来のターボエンジンの約2倍を実現しています。

 

駆動方式はFFのみとなりますが、従来型のFFターボと比較して90kgの重量増に抑えられており、4WDターボとは20kg差という軽量化を達成しています。

 

1.2L直列3気筒DOHCエンジン
ハイブリッドシステムと同時開発された新エンジンで、最高出力87ps、最大トルク113Nmを発揮します。燃費は20.7km/L(WLTCモード)で、CVTとの組み合わせにより軽快な走りを実現しています。

 

1.0L直列3気筒DOHCターボエンジン
デビュー当初から設定されているターボエンジンで、現在は4WD車専用となっています。最高出力98ps、最大トルク140Nmを発揮し、燃費は17.4km/L(WLTCモード)です。

 

ダイハツSUV新型ロッキーの価格帯とグレード構成

新型ロッキーの価格設定は、コンパクトカーに相応しいお求めやすい設定となっており、エントリーグレードの「L」から最上級グレードの「Premium」まで4つのグレードが用意されています。

 

価格一覧(2019年発売時)

グレード エンジン 駆動方式 価格
L 1.0L ターボ 2WD 170.5万円
L 1.0L ターボ 4WD 194.5万円
X 1.0L ターボ 2WD 184.8万円
X 1.0L ターボ 4WD 208.7万円
G 1.0L ターボ 2WD 200.2万円
G 1.0L ターボ 4WD 222.4万円
Premium 1.0L ターボ 2WD 220.0万円
Premium 1.0L ターボ 4WD 242.2万円

現在は176万円からという更にお求めやすい価格設定となっており、SUV市場において非常に競争力のある価格帯を実現しています。

 

月間販売目標台数は2,000台と設定されており、実際にデビュー以来好調な販売をキープしています。

 

ダイハツSUV新型ロッキーの安全装備と先進機能

新型ロッキーには、ダイハツの予防安全機能「次世代スマートアシスト」が搭載されており、従来機能に加えて新たに2つの機能が追加されています。

 

追加された新機能

  • BSM(ブラインドスポットモニター):死角にいる車両を検知してドライバーに警告
  • RCTA(リヤクロストラフィックアラート):後退時に左右から接近する車両を検知

これらの機能により、後方確認時の安全性が大幅に向上しています。

 

2022年改良での安全装備進化
新ステレオカメラの採用により、以下の機能が追加・向上されました。

  • 夜間歩行者検知機能の追加
  • 標識認識の種類拡大
  • ふらつき警報の追加
  • 路面逸脱警報の追加
  • 電動パーキングブレーキの採用

ダイハツコネクト機能
スマートフォンを活用したコネクト機能「ダイハツコネクト」を初めて搭載しており、以下のサービスが利用可能です。

  • ダイハツWi-Fi(3年間の通信プラン付き)
  • スマホアプリ連携
  • Apple CarPlay対応
  • SmartDeviceLink対応

ハイブリッド車には、AC100V/1500Wのアクセサリーコンセントがオプション設定されており、ガソリン満タン状態で消費電力400W時において約4日間の電力供給が可能です。

 

ダイハツSUV新型ロッキーの隠れた魅力と独自視点

新型ロッキーには、一般的にあまり知られていない魅力的な特徴がいくつか存在します。

 

DNGAプラットフォームの真価
ダイハツの新世代プラットフォーム「DNGA」は、軽自動車開発で培った技術をベースとしているため、限られたスペースを最大限活用する設計思想が貫かれています。これにより、5ナンバーサイズでありながら室内空間の広さを確保できているのです。

 

トヨタとの差別化戦略
兄弟車であるトヨタ・ライズとは、フロントマスクデザインで明確な差別化が図られています。ロッキーはより角張ったデザインでSUVらしさを強調し、ダイハツらしい親しみやすさも表現されています。

 

レトロな豪華仕様の存在
2025年現在、ロッキーには懐かしいレトロな豪華仕様も設定されており、昭和テイストを取り入れたデザインが一部のマニアから高い評価を受けています。これは他のコンパクトSUVにはない独特な魅力となっています。

 

スマートペダル機能の革新性
ハイブリッド車に搭載される「スマートペダル」は、アクセル操作のみで加減速を行える機能で、より電動車らしい走りを実現します。この機能により、ワンペダル感覚での運転が可能となり、安全運転の向上にも寄与しています。

 

静粛性への配慮
街中で多用する0-40km/hの領域では、エンジン発電を抑えることで車内の静粛性を向上させており、さらに発電時の音も抑えるために遮音材の追加や制振材のチューニングも実施されています。

 

5ナンバーSUVの希少性
現在の日本市場において、5ナンバーサイズのSUVは非常に少数派となっており、取り回しの良さを重視するユーザーにとってロッキーは貴重な選択肢となっています。特に都市部での使用や、運転に不慣れな方にとって、このサイズ感は大きなメリットです。

 

新型ロッキーは、「小は大を兼ねる」というコンセプトを体現したSUVとして、価格・デザイン・実用性の三要素が高いレベルで融合した、まさに「ありそうでなかった商品力の高いクルマ」として市場で確固たる地位を築いています。