防犯パトロールボランティアは、地域住民が自主的に行う防犯活動で、特別な資格や免許は必要ありません。活動の基本は「地域の安全は自分たちで守る」という自主防犯意識に基づいており、近年では全国的に多くの団体が結成されています。
参考)みんなの街の「防犯ボランティア団体」 - 新潟県ホームページ
主な活動内容は、徒歩や自転車、自動車による地域の巡回パトロール、子どもの登下校時の見守り、不審者や不審車両の警戒、防犯キャンペーンへの参加などです。また、犬の散歩中に防犯ベストを着用する「わんわんパトロール」や、日常活動のついでに行う「ながら見守り」など、無理なく続けられる活動形態も広がっています。
参考)始めてみませんか「防犯ボランティア活動」|香川県警察
パトロール活動では、共通の帽子・ベスト・腕章を着用し、地域住民や子どもたちに挨拶をしながら巡回することで、犯罪の抑止効果を高めています。警察署からは、地域の犯罪発生状況や危険箇所の情報提供を受けることができ、効果的なパトロールが可能です。
参考)防犯ボランティア活動をはじめてみませんか 警視庁
防犯パトロールボランティアを始めるには、まず地域の有志を募ることから始めます。町内会、自治会、PTA、商店会、企業など、地域に住む方や働く方に声をかけて、活動に興味のある仲間を集めましょう。時間に余裕のある方や毎日犬を散歩させている方、地域の安全に関心のある方などに呼びかけると効果的です。
参考)https://www.pref.kanagawa.jp/documents/97885/bohantebiki.pdf
メンバーが集まったら、パトロールを効果的に推進するため、リーダーやサブリーダーなどのまとめ役や連絡役を決めます。次に、リーダーを中心に活動計画を話し合い、「空き巣防止」「ひったくり防止」「子どもの見守り」など、活動の目的を明確にすることが重要です。パトロールの実施日時、場所、方法などを具体的に決め、参加者が無理なく続けられる計画を立てましょう。
参考)https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/anzen/anshin/toranomaki.files/bouhan_pato.pdf
地元の警察署生活安全課や自治体に相談すると、活動実施要領のアドバイス、ユニフォームや腕章などの資器材の提供、地域の犯罪発生状況の情報提供、ボランティア保険の助成など、様々な支援を受けられます。活動開始後は、回覧板やポスターで地域に広く知らせ、理解と協力を得ることも大切です。
参考)兵庫県警察 防犯ボランティア活動
警視庁の防犯ボランティア活動ガイド - 団体結成から活動開始までの詳しい手順が掲載されています
青色防犯パトロール(青パト)は、青色回転灯を装備した自動車を用いた防犯パトロール活動で、2004年12月から制度が開始されました。一般車両への回転灯装備は法令で禁止されていますが、警察から認定を受けた団体は青色回転灯の装備が認められます。現在、全国では8万台を超える青パト車両が7千以上の団体により運用されており、大阪府下だけでも498団体が活動しています。
参考)青色防犯パトロール - Wikipedia
青色防犯パトロールの大きな特徴は、人目につきやすく犯人を寄せつけない、機動力を活かした広範囲な警戒ができる、地域住民の防犯意識が高揚されるという点です。自動車による巡回のため、徒歩では難しい広いエリアを効率的にカバーでき、特に夜間や悪天候時でも活動が可能という利点があります。
参考)「青色防犯パトロール」を始めてみませんか!/大阪府警本部
青パトを始めるには、週1回以上の継続的な活動が見込まれること、パトロール中に事案を認知した際に警察への適切な通報ができることなどの要件を満たす必要があります。車体に団体名とパトロール中であることを表示し、青色回転灯は屋根に1個または1体のみ装備します。令和4年6月からは、回転式に加えて点滅式の青色防犯灯も使用可能となりました。
参考)兵庫県警察 青色防犯パトロール
兵庫県警察の青色防犯パトロールガイド - 申請手続きや装備要件の詳細が確認できます
防犯パトロール活動では、安全を最優先に考えることが何よりも重要です。パトロール中に不審者や不審車両を発見した場合は、決して追跡や直接対峙せず、ナンバーや特徴を確認して直ちに警察に通報することが鉄則です。事件を目撃した際は110番通報を行い、専門の警察官に対応を任せましょう。
参考)防犯パトロールの注意事項href="https://www.police.pref.chiba.jp/seisoka/safe-life_publicspace-patrol_07_01.html" target="_blank">https://www.police.pref.chiba.jp/seisoka/safe-life_publicspace-patrol_07_01.htmlamp;nbsp;
徒歩パトロール時には交通事故に十分注意が必要です。特に夜間は、反射テープや懐中電灯などを活用し、運転者から容易に見えやすいように心がけます。また、パトロールは必ず2人以上の複数で行い、責任者(リーダー、班長)を決めておくことで、万が一の事態にもスムーズに対応できます。
参考)警察庁-自主防犯ボランティア活動支援サイト
プライバシーの尊重も重要なポイントです。パトロール中に知り得た他人のプライバシーは守り、誰もが自分の家庭のことに干渉されたくないという気持ちを理解しましょう。活動は「気軽に」「気長に」「危険なく」をモットーに、無理なく続けることが長続きの秘訣です。分からないことがあれば、地元の交番・駐在所または警察署生活安全課に相談できます。
参考)https://www.pref.oita.jp/site/anzen/katudoujixyoukixyouhh23.html
効果的な防犯パトロールを実施するには、警察との緊密な連携が不可欠です。犯罪は同じような場所で繰り返し発生する傾向があり、ある地域で時間的に近接して同様の犯罪が発生することもあります。最寄りの交番・駐在所や警察署から定期的に情報を得たり、警察が発信する不審者情報メールを受け取ることで、最近の犯罪発生状況を把握できます。
参考)https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/keihatutu_ru/borantyia.pdf
警察官と合同でパトロールを行うことも推奨されます。合同パトロールでは、警察官からパトロールのポイントを直接教わることができ、メンバーのやる気向上にもつながります。青パトでパトロールする場合は、警察から得た情報をもとに犯罪危険箇所に駐停車して留まり、周囲の様子を確認すると効果的です。
既に活動している他の防犯ボランティア団体との情報交換も、より効果的な活動展開につながります。合同パトロールを実施するなどして防犯の輪を広げることで、地域全体の防犯力が向上します。全国の防犯ボランティア団体の活動事例は、警察庁のウェブサイトで303団体が紹介されており、新潟県では500頭以上が参加する「葛塚わんわんパトロール隊」など、地域の特性を活かした独自の活動も展開されています。
参考)https://www.npa.go.jp/safetylife/seianki55/katsudo_jirei/list_of_katsudojirei.html
警察庁の自主防犯活動事例集 - 全国303団体の具体的な活動内容と工夫が紹介されています

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