SUV X5 BMW価格とエンジン性能の最新情報

SUV X5 BMW価格とエンジン性能

SUV X5 BMWの国内販売価格体系

 

BMW X5は日本市場において、複数のグレードと駆動方式により、柔軟な価格帯が設定されています。2019年に4代目へのフルモデルチェンジを迎えたX5は、現行モデルとしての最新技術と洗練されたデザインで高い評価を受けています。

 

国内新車価格は最もエントリーレベルのモデルで約1,296万円からスタートし、ハイエンドモデルでは1,540万円を超える価格帯に設定されています。この価格幅には、搭載するエンジンタイプや装備内容の違いが大きく影響しており、購入希望者は自身の走行環境や用途に応じて最適なグレードを選択できるような構成になっています。ホイールやインテリアトリムなどのカスタマイズオプションを加える場合は、さらに追加費用が必要となる点も考慮すべき要素です。

 

グレード別の価格差は主にパワートレイン構成によって決定されます。例えば、ディーゼルモデルの「xDrive35d」は標準グレードで約1,030万円、M Sport仕様では1,099万円程度となっており、上位グレードの「xDrive40d M Sport」では1,199万円の設定です。プラグインハイブリッドモデルの「xDrive45e M Sport」は1,119万円、そして最高峰の「M50i」では1,450万円というプレミアム価格が設定されています。

 

SUV X5のディーゼルエンジン性能と燃費効率

BMW X5に搭載されるディーゼルエンジンは、直列6気筒ターボチャージャー仕様で、高トルク特性による力強い走行性能を実現しています。「xDrive35d」グレードの旧型では、最高出力340馬力（250kW）、最大トルク700Nm/1,750-2,250rpmを発揮しており、0-100km/h加速時間は優れた加速性能を発揮します。

 

ディーゼルエンジンの大きな利点は、低回転域からの豊富なトルク特性にあります。これにより、高速道路での加速や山道での登坂などで安定した走行が可能になり、SUVとしての実用性が高まります。さらにBMWが採用する8速オートマチックトランスミッションとの組み合わせにより、エンジン回転数を最適に保つことで燃費効率を向上させています。

 

WLTCモード燃費では、実測値として約11.7km/Lから12.12km/Lという優れた数値を記録するグレードもあり、大型SUVとしては相応の燃料効率を実現しています。ただし、実際の燃費は運転方法や走行環境に大きく左右されることを念頭に置く必要があります。こうしたディーゼルの特性により、長距離走行が多いユーザーや、力強い走行性能を重視するユーザーに特に適したパワートレイン選択となっています。

 

SUV X5のハイパフォーマンスモデル M60iの実力

BMW X5の最新ラインアップでは、M60i xDriveというハイパフォーマンス・モデルが設定されており、このモデルは4.4リットルV型8気筒BMWツインパワーターボガソリンエンジンに、48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせています。システムトータルの最高出力は625馬力（460kW）、最大トルクは750Nmに達し、わずか5.5秒で時速100km/hまで加速するという驚異的な性能を誇ります。

 

このパワートレイン構成は、BMW M Performanceによるチューニングが施されており、スポーツ走行への適性を高めるための各種機能が統合されています。48Vマイルドハイブリッドシステムは、エンジンの効率化を図りながらパワーアシストを提供し、加速時の応答性を向上させる役割を果たしています。

 

M60i専用の装備には、Mスポーツ・スキーズースト・システムが含まれており、このエキゾーストシステムはスポーツカーのような高揚感のある音質を実現しながら、排気ガスの効率的な処理を行っています。さらに、フロント275/40R21、リア315/35R21という大径タイヤが装着され、高い出力に対応した制動力とコーナリング性能を提供します。セリウム・グレーのアクセントカラーをキドニーグリルやエアインテークに採用することで、M Performanceモデルとしての強烈な個性を表現しています。

 

SUV X5プラグインハイブリッドの電動走行航続距離

プラグインハイブリッドモデルの「xDrive50e M Sport」は、効率性と走行性能を両立させた先進的なパワートレインを搭載しています。3リットル直列6気筒ガソリンエンジンと高性能電気モーターの組み合わせにより、システムトータル最高出力489馬力（360kW）、最大トルク720Nmを発揮します。

 

このモデルの最大の特徴は、EV走行換算距離が109キロメートルに達する点です。これは大型プレミアムSUVの中でも有数の電動航続距離を誇り、日常の市街地走行のほぼ全域を電力のみでカバーすることが可能です。朝の出勤から帰宅まで、または日中の買い物やビジネス移動など、典型的な都市内走行パターンであれば、ガソリンエンジンを作動させずに走行できる可能性があります。

 

充電施設が整備されている地域のユーザーにとって、xDrive50eはランニングコストの大幅な低減が期待できるグレード選択になります。加えて、エコカー減税やクリーンエネルギー自動車導入促進補助金の対象となることで、購入時の経済的メリットも得られます。ただし、EV走行換算距離は国土交通省審査値であり、気象条件や運転方法、エアコン使用といった実際の使用環境により、実効航続距離は大きく変動することを理解しておく必要があります。

 

SUV X5の居住性と多目的空間設計の独自視点

BMW X5が他の競合SUVと区別される特筆すべき特性として、3列目シート機構による7人乗り仕様の実現が挙げられます。特にxDrive40d M Sportに装備される3列目シートは、単なる補助的なシート配置にとどまらず、電動コンフォート・エントリー機能を備えており、2列目シートが自動的に前方に傾く動作により、アクセス性が大幅に改善されています。

 

この設計により、ファミリー向けの長距離移動はもちろん、ビジネスシーンでのグループ移動まで、多様な使用シーンに対応できるフレキシビリティが実現されています。ラゲージルームは2列シート使用時で650リットル、3列シートを折りたたむと1,870リットルまで拡張でき、ゴルフバッグやスポーツ用具、レジャー機材などの大型荷物を容易に積載できます。

 

また、分割可倒式のリヤシートバックレストにより、2列目と3列目の組み合わせで、乗員数と荷物容積をダイナミックに調整できる点も、大型SUVとしての実用性を高める工夫です。こうした内装設計の丁寧さは、単なる容積確保ではなく、実生活での使勝手を徹底的に追求したBMW設計哲学の現れと言えるでしょう。

 

BMW公式サイト：X5の詳細仕様と最新情報を確認できる公式ページ。価格、グレード、カラーバリエーションなど全ての情報が網羅されている。
価格.com BMW X5：複数グレードの新車・中古車価格相場、ユーザーレビュー、グレード比較表など詳細な購入検討情報を掲載。
CarMe BMW X5グレード解説記事：各グレードの性能差、装備内容の違い、選択時のポイントを詳しく説明する専門記事。

 

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