保険付帯のロードサービスを使っても、翌年の保険等級はまったく下がりません。
「ロードサービス=JAF」という印象を持っている車好きは少なくありません。しかし実際には、JAF以外にも複数の選択肢が存在します。それぞれ特徴が大きく異なるため、自分のカーライフに合ったものを選ぶことが大切です。
JAF以外の主なロードサービスは、大きく4種類に分けられます。
| 種類 | 代表例 | 費用の目安 | 主な特徴 |
|------|--------|-----------|----------|
| 自動車保険付帯 | チューリッヒ、損保ジャパンなど | 保険料に含まれる(追加費用なし) | 契約車両のみ対象・年間回数制限あり |
| クレジットカード付帯 | ENEOSカード、出光カードまいどプラスなど | カード年会費に含まれる | レッカー距離が短め(10〜20km程度) |
| ディーラー系・メーカー系 | Honda Total Care(JAF連携)など | 無料〜年会費あり | 指定修理工場への搬送は距離無制限のケースも |
| スタンドアロン型 | JAFなど会員制 | 入会金2,000円+年会費4,000円 | 人に付帯・回数無制限・他車でも使える |
つまり選択肢は豊富です。ポイントは「何にかかるサービスか(車 or 人)」と「どこまで無料か」の2点を軸に比較することです。
各選択肢にはそれぞれ強みと弱みがあります。次のセクションから、車好きが特に知っておくべきポイントを深掘りしていきます。
自動車保険に付帯しているロードサービスは、多くの人がすでに持っている「隠れた保険」です。ほとんどの任意保険には追加費用なしでロードサービスが付いており、バッテリー上がり・パンク・ガス欠・キー閉じ込みなど、代表的なトラブルに幅広く対応できます。
注目すべき点として、保険付帯ロードサービスを利用しても、翌年の等級は一切下がりません。保険金の支払いではなく「付帯サービス」扱いになるためです。バッテリーが上がったのに「等級が下がるかも」と遠慮して呼ばなかった、という損をしている人がいます。そのまま使わない手はないですね。
ただし、保険付帯には明確な限界もあります。
- 対象は契約車両のみ:友人の車・レンタカー・会社の車での故障では一切使えません(損保ジャパンFAQ)
- 年間利用回数に制限あり:保険会社によって異なりますが、たとえばバッテリー上がりが年1回までという設定も珍しくありません
- レッカー距離に上限がある:自分で修理工場を指定する場合、100〜150km以内が無料の範囲内となることが多く、それを超えると実費が発生します
チューリッヒのスーパー自動車保険を例にとると、バッテリー上がりのジャンピング作業は保険期間中1回まで無料、レッカー移動は指定工場まで100kmまで無料、ガス欠給油は10リットルまで無料、という設計になっています。これが業界の標準的な水準感です。
年間の利用回数が多い、あるいは複数台を乗り回すという人には、保険付帯だけでは不十分な場面が出てきます。そのときにJAFや後述するカード付帯サービスを組み合わせる選択肢が有効になります。
チューリッヒ保険:ロードサービスとは・JAFとの違いを解説(自動車保険付帯ロードサービスの内容が詳しく記載されています)
クレジットカードにロードサービスが付いていることを知らずに使っていない人は意外と多いです。ENEOSカードや出光カードまいどプラスなどのガソリン系カードには、ロードサービスが標準付帯されているケースがあります。
クレジットカード付帯ロードサービスの最大の魅力は、ガソリン値引きなどカード本来のメリットにプラスしてロードサービスが使える点です。ENEOSカードSを例にとると、年1回以上カードを使えば年会費が無料になり、ロードサービスも使えます。コスパは悪くありません。
ただし、クレジットカード付帯には見落としがちな制限があります。
- レッカー距離が短い:多くのカードは10〜20km以内が無料で、それを超えると追加費用が発生します。自動車保険(100km以内無料)と比べると大幅に短い点に注意が必要です
- 対象はカード会員本人が運転中の車のみ:カードによって条件が異なるため、利用前に約款を確認することが原則です
- サービス内容が保険付帯より限定的:宿泊費や帰宅費用のカバーがないカードがほとんどです
旅行中に遠方で故障した場合、レッカー距離が10kmしかカバーされないカードでは、たとえば100km先の修理工場へ運ぶのに90km分の追加料金(1kmあたり数百円〜)が発生することになります。これは痛いですね。
カード選びのポイントとしては、ガソリンスタンドとの相性・年会費・レッカー距離の3点を確認するのが基本です。ガソリン補給でもカードを使う機会が多い車好きなら、カード付帯ロードサービスを保険付帯の補完として使う形が現実的です。
mybest:ロードサービス付きクレジットカードの徹底比較(各カードのレッカー距離・補償内容が一覧で比較できます)
「加入していないけど、いざとなればJAFを呼べばいい」と考えている車好きは要注意です。JAFは非会員でも呼ぶことができますが、その料金は想定を超えるケースがあります。
JAFの2024年4月改定後の非会員料金は次のとおりです。
| トラブル内容 | 非会員料金(税込) |
|------------|-----------------|
| バッテリー上がり(昼間・一般道) | 21,700円 |
| パンク(夜間・一般道・スペアタイヤ交換1本) | 25,630円 |
| キー閉じ込み(夜間・一般道) | 25,630円 |
| 燃料切れ(昼間・高速道) | 32,610円〜(サービスカー通行料・燃料代別) |
| 故障車けん引(昼間・一般道・20km以内) | 27,700円〜(けん引料830円/km別途) |
JAF会員の年会費が4,000円(入会金2,000円は初回のみ)であることを考えると、非会員として1回でも呼んだら費用は5〜8倍以上になる計算です。非会員が夜間に高速道路でバッテリー上がりを解消してもらう場合、総額で2万〜2万5千円程度に達することもあります。
特に注意が必要なのは「自動車保険に入っているから大丈夫」と思い込んでいるケースです。保険付帯ロードサービスを一度使い切った後や、契約車以外でのトラブルには保険が使えないため、想定外の自腹出費が生じるリスクがあります。
こうした実費リスクへの備えとして、年会費4,000円のJAF加入を検討するか、自動車保険の内容を今一度確認してみることが有効です。JAFのウェブサイトでは自分のトラブル状況を入力して料金を試算できるシミュレーターも公開されています。
JAF公式:ロードサービス料金シミュレーター(会員・非会員の料金比較が具体的に確認できます)
自動車保険付帯のロードサービスは「車にかかるもの」であり、JAFは「人にかかるもの」です。この違いは、車好きが複数台を所有したり、仲間の車でツーリングに行く機会がある場合に、思わぬ盲点を生みます。
たとえば、こんなシーンを想像してください。友人の車に同乗してドライブ中、高速道路でトラブルが発生した。友人は保険付帯ロードサービスを使おうとしたが、その友人の保険は当日すでに1回使っており、年間利用回数の上限を迎えていた。こういった場合、JAF会員が同乗していれば、その「人」に付帯するJAFのサービスを使うことができます。
つまり、JAF以外のサービスだけで万全を期そうとすると「自分の契約車両でのトラブル」しか対応できない状況に陥りやすいということです。これがJAF以外のロードサービスの構造的な弱点です。
この空白を埋めるための発想として、次の3パターンが現実的な組み合わせとして挙げられます。
- パターン①(コスト最小):自動車保険付帯ロードサービス+ガソリン系クレジットカード付帯。単独所有で遠出をあまりしないユーザーに適しています
- パターン②(バランス重視):自動車保険付帯ロードサービス+JAF。年会費4,000円の追加で「人付き」のカバーが加わり、友人の車やバイクでのトラブルにも対応できます
- パターン③(充実優先):保険付帯+JAF+カード付帯。JAFと提携している保険会社の場合、両方を組み合わせることでレッカー無料距離が拡大するなど、優遇サービスが受けられるケースもあります
JAFと提携している保険会社に加入している場合、救援要請の際に「JAFに加入している」と伝えることで、JAF経由の対応に切り替えてもらえる仕組みが整っています。この連携を活用しないまま使っているケースも多く、知っていると一段上の安心感が得られます。
JAF公式:自動車保険のロードサービスとの違い(保険とJAFの補完関係が図解で説明されています)

タカラトミー トミカ No.100 スズキ ジムニー JAF ロードサービスカー (ブリスターパッケージ) ミニカー おもちゃ 3歳以上