道の駅の駐車場で車中泊すると、損害賠償を請求される可能性があります。
「道の駅に停めれば車中泊できる」と思っているキャンピングカーオーナーは少なくありません。ところが実態は、かなり違います。
国土交通省は公式に「道の駅は休憩施設であり、駐車場など公共空間での宿泊目的の利用はご遠慮いただいています」と明言しています。つまり、道の駅での車中泊は原則として禁止です。仮眠や休憩目的の短時間滞在はOKですが、テントを広げたり、夜通し滞在して翌朝まで動かないのは「宿泊」と見なされるリスクがあります。
ただし、道の駅の中には例外もあります。たとえば「道の駅たのはた思惟の風」(岩手県)のように、キャンピングカー専用の有料駐車場を正式に設置している施設もあります。車中泊を認めている道の駅かどうかは、事前に公式サイトや電話で確認することが基本です。
問題になるのは「知らなかった」ケースです。
弁護士監修の解説(@DIME)によると、施設管理者の許可なく車中泊を繰り返した場合、状況によっては損害賠償請求を受けるリスクがあるとされています。特に駐車台数が少なく回転率が高い施設では、長時間の不正利用による損害と見なされやすいです。数万円規模のトラブルに発展した事例もゼロではありません。損害賠償リスクが条件次第では現実のものになる、という認識が必要です。
「仮眠程度ならOK」が条件です。宿泊目的の長期滞在だけが問題になります。
道の駅や商業施設の駐車場で、許可なく宿泊目的の車中泊をしたら…|@DIME
キャンピングカーで堂々と車中泊できる場所、それが「RVパーク」です。これは使えそうです。
RVパークとは、日本RV協会(JRVA)が定める8つの認定条件をクリアした有料の車中泊専用施設です。その条件は以下の通りです。
注目すべきはその増加ペースです。2024年に全国500件を超えたRVパークは、2026年3月1日時点で全国607件に到達しました(日本RV協会発表)。1年で100件以上ペースで増え続けており、旅先での選択肢は着実に広がっています。日本のどこかを旅していても、1〜2時間以内にRVパークが見つかるケースが増えてきました。
料金の相場は1泊2,000〜3,000円が中心です。道の駅に併設されたRVパークなら1泊1,000〜1,500円程度の安価な施設もある一方で、観光地や温泉付きの高規格施設では5,000円以上になることもあります。一般的なホテルの宿泊費と比較すれば、圧倒的にコストパフォーマンスが高いといえます。
予約はRVパーク専用予約サイト「RV-Park.jp」が便利です。空き状況の検索・事前決済がスマートフォン一台でできます。人気スポットは土日に埋まりやすいため、行程が決まったら早めに確認しておくことが大切です。
車中泊施設「RVパーク」が全国に588件となりました|日本RV協会
キャンピングカーを買ったあとで「入れない!」となる場所がいくつかあります。厳しいところですね。
最も頻繁にぶつかる壁が、立体駐車場や地下駐車場の「高さ制限」です。一般的な自走式立体駐車場の高さ制限は2.1〜2.2mが多く、機械式に至っては1.55m以下の制限が設けられているケースが大半です。一方、主流のキャンピングカーであるハイルーフ仕様のバンコンやキャブコンの高さは2.5〜3m前後に達するものも多く、立体駐車場はほぼ使えないと考えておくのが無難です。
駐車スペースのサイズも要注意です。一般的なコインパーキングの1区画は車幅2.4〜2.5m、全長4.8〜5mが標準サイズです。5m超えのキャブコンや輸入キャンピングカー(7m以上)では物理的に収まらないケースがほとんどです。仮にギリギリ入れたとしても、出庫時の切り返しが困難になり接触事故につながるリスクもあります。
具体的な目安として「トヨタのアルファード/ヴェルファイアが収まる駐車スペース(縦5m×横186cm以上)」であれば、ハイエースベースのバンコンやコンパクトキャブコンなら概ね問題なく駐車できます。
旅先での買い物・観光中に困らないためのひとつの対策が、駐車場を事前にチェックするアプリの活用です。「Carstay」などのアプリでは、キャンピングカー対応の駐車スポットを地図上で確認できるため、事前に1分確認するだけで到着後のストレスがかなり減ります。
キャンピングカーの高さはどれくらい?構造要件や運転時の注意点|キャンプのふじ
マナー違反は「自分だけの問題」では終わりません。
実際に発生しているトラブルには、次のようなものがあります。
| マナー違反の内容 | 起きやすい場所 | リスク・影響 |
|---|---|---|
| アイドリング長時間継続 | 道の駅・SA/PA | 騒音苦情・施設使用禁止 |
| 駐車スペースでBBQ・テーブル設置 | 道の駅・SA | ニュース報道・施設の禁止措置強化 |
| グレータンク(生活排水)の不正放流 | 公共駐車場全般 | 環境汚染・法的トラブルの可能性 |
| 長期滞在(数日以上の占拠) | 道の駅・商業施設 | 損害賠償請求のリスク |
| 大人数のオフ会・深夜まで騒音 | 道の駅・コンビニ駐車場 | 通報・施設の車中泊全面禁止化 |
特に深刻なのは「施設全体の車中泊が禁止になる」という連鎖です。一部のマナー違反者による迷惑行為が続くと、施設側が「全面禁止」の看板を立てることになります。実際、近年は車中泊禁止を明示する道の駅が増加しており、2026年現在も新たな禁止施設が出てきています。
つまり、マナーを守らない人が増えるほど、真剣に楽しみたいキャンピングカーオーナー全員が使える場所を失うことになります。これは痛いですね。
もう一点見落としがちなのが「電源の無断使用」です。公共の電源コンセント(道の駅のトイレ付近など)に無断でケーブルを接続する行為は、電気窃盗として刑事事件になる可能性があります。RVパークで正規に電源契約を結ぶことが原則です。マナーを守れば問題ありません。
実際に起こっている、車中泊のマナー違反『10の迷惑行為』たち|CAMP HACK
RVパーク以外で、あまり知られていない「穴場」の車中泊駐車場があります。それが「湯YOUパーク」と呼ばれる仕組みです。意外ですね。
湯YOUパークとは、全国の温泉旅館やホテルが自施設の駐車場を開放し、キャンピングカーでの駐車泊を受け入れるシステムです。「くるま旅クラブ」が運営しており、駐車場に停めたまま温泉に入浴・食事ができるというスタイルです。
通常のRVパークと何が違うのかというと、温泉入浴料だけを支払えば駐車場を無料または低コストで利用できるケースがある点です。つまり、宿泊費を払わずに源泉かけ流しの温泉に入り、快適なキャンピングカーで夜を過ごすという、「ホテルより贅沢で、キャンプより快適」という使い方が成立します。
たとえば、温泉地に多く展開する湯YOUパーク参加施設では、入浴料1,000〜1,500円程度を支払うだけで駐車泊が認められるケースがあります。通常のビジネスホテル代(1泊7,000〜12,000円)と比較すると、大幅に節約になります。
また、湯YOUパークはRVパーク認定施設と組み合わせて使われることも多く、温泉地での連泊旅行を安価に実現できる点がベテランキャンピングカーオーナーの間では評価されています。情報を持っているかどうかで旅の満足度がかなり変わる、という意味で「知ってると得する」知識の代表例です。
利用前に注意したいのが、施設ごとのルールの確認です。入浴が必須条件か、駐車スペースのサイズ制限があるか、複数日の連泊可否なども施設によって異なります。くるま旅クラブの公式サイトで事前に情報を確認してから予約することをおすすめします。

Levolva (レヴォルヴァ) 車中泊マット - 超軽量 折畳み マット リバーシブルタイプ 185cm×62cm×1.3cm (LVOM-3) 【車中泊グッズ 車中泊ベッド アウトドア キャンプマット 防災グッズ 車用品】