カレラ 日本小型株式ファンドをSBIで賢く運用する方法

カレラ 日本小型株式ファンドをSBI証券で購入検討中の方へ。設定来の高実績やNISA成長投資枠対応、時価総額2000億円以下の小型株特化という独自戦略まで、知らないと損する情報を徹底解説。あなたはこのファンドの本当の強みを把握できていますか?

カレラ 日本小型株式ファンドをSBIで徹底解説

大型株ファンドを選んでいると、実は10年でリターンが半分以下になります。


📌 この記事の3ポイント要約
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小型株に特化した高実績ファンド

時価総額2000億円以下の銘柄だけを対象とした独自戦略で、ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025の日本中小型株部門で最優秀賞を受賞。1年リターンは指数を約9ポイント上回る実績。

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SBI証券でNISA成長投資枠に対応

SBI証券・楽天証券など主要証券で購入可能。新NISA成長投資枠の対象ファンドで、SBI証券なら100円からスタートできる。販売手数料は最大3.30%(税込)、信託報酬は年率1.496%。

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リスクと注意点を正しく把握

小型株特有の流動性リスクや価格変動リスクがある。最大下落率はマイナス9.0%と中小型株平均の半分未満に抑えられているが、元本保証はなく、短期的な変動には注意が必要。


カレラ 日本小型株式ファンドの基本情報と運用会社の概要

「カレラ 日本小型株式ファンド」は、カレラアセットマネジメント株式会社が運用するアクティブ型の国内株式ファンドです。2016年5月31日に設定されて以来、日本の金融商品取引所に上場する企業のうち、原則として時価総額2000億円以下の小型株に特化して投資を行っています。信託期間は2053年5月15日までと長く設定されており、長期保有を前提とした設計になっています。


運用会社であるカレラアセットマネジメントは、2011年7月に設立された独立系の資産運用会社です。ファンドマネージャーの児嶋竜三氏は一橋大学商学部卒業後、安田信託銀行(現・みずほ信託銀行)で企業アナリストを経て、日本株アクティブ運用に約19年間従事してきたベテランです。独立系ならではの机上の理論に縛られない銘柄選定が、このファンドの大きな特徴となっています。


ファンドの仕組みはファミリーファンド方式を採用しています。つまり「カレラ 日本小型株式マザーファンド」に投資することを通じて、間接的に小型株へのポートフォリオを構築します。株式への実質投資割合は原則として80%以上を高位維持するのが基本方針です。


主なコスト情報をまとめると以下の通りです。












項目 内容
設定日 2016年5月31日
信託期間 2053年5月15日まで
販売手数料(上限・税込) 3.30%
信託報酬(税込) 年率1.496%
信託財産留保額 0.30%
決算回数 年2回(5月・11月)
評価ベンチマーク ラッセル/野村小型(配当込み)


信託報酬は年率1.496%とアクティブ型としては標準的な水準ですが、インデックスファンドと比較すると高い点は認識しておく必要があります。ただし、長期的なリターンが費用を大幅に上回っていることが、このファンドの評価を高めている理由のひとつです。


受託機関は三菱UFJ信託銀行であり、ファンドの財産は信託法に基づき分別管理されています。なお、外貨建て資産への投資は一切行わないため、為替リスクはゼロです。これが原則です。


SBI証券の「カレラ 日本小型株式ファンド」商品ページ(基準価額・チャート確認)


カレラ 日本小型株式ファンドの運用実績とSBIでの評価

このファンドの実績は、数字が語ります。みんかぶ投資信託のデータによると、1年・2年・3年・5年のすべての評価期間で5つ星(★★★★★)を獲得しています。1年リターンは一時期120%超を記録するなど、国内株式型ファンドの中でもトップクラスの成績を誇ります。


2025年4月に発表された「ダイヤモンド・ザイNISA投信グランプリ2025」の日本中小型株部門においても、最優秀賞を受賞しました。評価基準は「①どれだけ上がったか(上昇率)」「②どんな時も下がらない(下がりにくさ)」「③ずっと優等生(成績の安定度)」の3本柱です。


注目すべきは②の下がりにくさです。値動きが大きいとされる中小型株市場において、最大下落率がわずかマイナス9.0%にとどまっています。これは中小型株平均の下落幅の半分未満という水準で、98.4点と満点に近いスコアをつけています。小型株なのに意外なほどしっかりしていますね。


また、2024年は大型株に資金が集中し、中小型株には逆風が吹いた年でした。それでも、評価ベンチマークであるラッセル/野村小型指数の上昇率16.5%を約9.3ポイントも上回ったのです。逆風の中でも指数に勝てるというのは、アクティブファンドとして非常に重要な証明になっています。


2024年の分配金実績は、5月決算で900円、11月決算で300円の合計1,200円でした。2025年の5月決算では100円、11月決算では200円と変動があります。分配金の金額は成績や基準価額の状況によって変わる点は覚えておきましょう。


基準価額は2026年3月時点で約29,000~31,000円前後で推移しており、設定時の10,000円から大幅に成長しています。純資産総額も約50億円規模に達しており、ファンドとして一定の安定性を持っています。ただし、純資産が50億円規模というのはインデックスファンドと比較すると小規模であり、これが一つの検討ポイントにもなります。


カレラ 日本小型株式ファンドの銘柄選定と独自戦略

このファンドが他の日本株ファンドと一線を画している点は、その徹底した「小型株集中」と「割安成長株」へのこだわりです。投資対象は時価総額1000億円未満の銘柄が中心で、株価が上昇して2000億円を超えた段階で売却するというイメージで運用されています。つまり割安な時に買い、成長したら売るというシンプルな原則です。


銘柄選定の基準として、PER(株価収益率)10倍以下かつPBR(株価純資産倍率)1倍以下の割安銘柄を重視しています。大企業のように多くのアナリストがカバーしていない地味な銘柄が多く、まさに「市場に見落とされた宝」を探す運用スタイルです。


参考にしているのが経済産業省公表の「グローバルニッチトップ企業100選」です。ニッチ市場でトップシェアを持つ企業は競争力が高く、業績予想もしやすい。これは使えそうです。


2025年1月末時点での組入上位銘柄には、ジャパンエンジンコーポレーション(輸送用機器、比率4.25%)、寺崎電気産業(電気機器、比率4.22%)などが含まれています。造船関連銘柄が上位に多く見られるのは、前回の造船ブームからまもなく20年が経過し、老朽船の更新需要が高まっているためです。さらに船の燃料が重油から天然ガス・水素・アンモニアへと転換する「GX(グリーントランスフォーメーション)」の流れも追い風になっています。


投資テーマは大きく2つで構成されています。1つ目は前述のGX関連、2つ目は設備投資関連です。コロナ禍以降、中国依存からの脱却と生産拠点の国内回帰が大きな産業トレンドとなっており、九州が地盤の平田機工や正興電機製作所などがその恩恵を受けやすい銘柄として組み入れられています。合計組入銘柄数は約31銘柄と、集中投資型のポートフォリオを組んでいます。東証プライムの超大型株が数百銘柄に分散するのとは対照的です。


ファンドマネージャーの児嶋氏が強調するのが「3勝2敗でも市場に勝てる」という考え方です。アナリストがカバーしていない小型株は企業発表が株価に与えるサプライズ効果が大きく、業績発表時の急騰局面での売却により、たとえ全銘柄が勝ちでなくても、大きく上昇した銘柄のゲインでカバーできるという戦略です。










組入上位銘柄(2025年1月末) 業種 比率
ジャパンエンジンコーポレーション 輸送用機器 4.25%
寺崎電気産業 電気機器 4.22%
中国塗料 化学 上位銘柄
三菱化工機 機械 上位銘柄
東京計器 精密機器 上位銘柄


日本経済新聞「カレラ 日本小型株式ファンド」組入銘柄・資産構成データ


SBI証券でカレラ 日本小型株式ファンドをNISA活用して購入する方法

SBI証券はこのファンドの主要販売会社のひとつです。NISA成長投資枠の対象ファンドとして認定されており、非課税メリットを最大限に活かした運用が可能です。購入方法と手順を整理しましょう。


SBI証券での購入手順は次の流れです。



  • 📋 口座開設:SBI証券のウェブサイトまたはアプリから総合口座を開設する(NISA口座の同時申込も可能)

  • 🔍 銘柄検索:ファンドコード「9Y319165」またはファンド名「カレラ 日本小型株式ファンド」で検索する

  • 💴 購入金額設定:金額買付なら最低100円から購入可能。口数買付は1万口単位

  • 📅 積立設定:毎月積立の設定もでき、三井住友カード(Vポイント還元)と組み合わせた積立も利用可能

  • NISA枠の確認:成長投資枠の年間上限240万円の残枠を確認してから購入する


SBI証券の投信マイレージサービスを利用することで、保有残高に応じてVポイントが毎月付与されます。これは長期保有のコスト圧縮に地味ながら効果的です。ポイント活用で実質コストを下げる発想は重要です。


販売手数料について確認しておきます。カレラ 日本小型株式ファンドの販売手数料の上限は3.30%(税込)ですが、SBI証券での実際の手数料率はウェルスアドバイザーのデータでは「--(ノーロード)」の表記もあります。最新の手数料はSBI証券の商品ページで必ず確認してください。手数料の確認は必須です。


NISA成長投資枠を活用する場合、この運用益・分配金が非課税になるのは大きなメリットです。仮に100万円を投資して50%上昇した場合、通常は50万円の利益に対して約9万7000円の税金(20.315%)がかかりますが、NISA枠内では0円です。これは知らないと損します。


楽天証券でも購入でき、楽天カード積立(最大2%のポイント還元)の活用という手もあります。どちらの証券会社がより自分の生活圏に合っているか、ポイント経済圏を基準に選ぶのがおすすめです。


SBI証券「カレラ 日本小型株式ファンド」の投資信託ページ(購入手続き・基準価額確認)


カレラ 日本小型株式ファンドのリスクと注意点:SBI購入前に知るべきこと

高リターンの裏には必ずリスクが存在します。このファンドへの投資を検討する前に、主要なリスクを正確に把握しておくことが重要です。


まず最も基本的な点として、投資信託は預貯金と異なり元本が保証されていません。基準価額の下落により損失を被る可能性があります。小型株は大型株に比べて価格変動が大きい傾向があり、市場全体が急落した際には大きな影響を受けることがあります。


このファンドが抱える代表的なリスクは以下の3つです。



  • 📉 株式価格変動リスク:小型株式の価格変動は株式市場全体の平均より大きくなる傾向がある。経済情勢・企業業績・市場の需給によって短期・長期ともに大きく下落するリスクがある

  • 💧 流動性リスク:小型株は市場規模や取引量が少ない。大量売却が必要な局面で、市場実勢と乖離した価格での処理を余儀なくされることがある

  • 🏢 信用リスク:投資先企業が経営不振・倒産に陥った場合、投資資金が回収できなくなる可能性がある。小型企業は大企業と比較して相対的に信用リスクが高い


ただし、前述の通り最大下落率がマイナス9.0%と中小型株平均の半分未満に抑えられていることは、リスク管理面での大きな評価ポイントです。これは偶然ではなく、「業績予想がしやすい一事業集中型企業」「割安性の高い銘柄」への絞り込みが、下落耐性に直結していると考えられます。リスクを承知の上で選ぶ方が賢明です。


また、純資産総額が約50億円という規模感にも注意が必要です。受益権口数が3億口を下回った場合などには、信託期間中でも繰上償還(強制終了)となる可能性があります。人気ファンドであることは事実ですが、純資産規模は継続的にチェックする習慣をつけましょう。


最後に確認しておきたいのが、信託財産留保額(0.30%)の存在です。これは解約時に基準価額から差し引かれる費用で、短期的な売買を繰り返すと実質的なコストが積み上がります。このファンドは長期保有での複利効果を狙う性質のものであり、短期トレードには向いていません。長期・積立・分散が原則です。


投資する際には月次レポートを定期的に確認することも重要です。組入銘柄の顔ぶれや業種配分の変化、ファンドマネージャーのコメントを追うことで、運用方針がブレていないかを確認できます。


Yahoo!ファイナンス「カレラ 日本小型株式ファンド」基準価額・リスク・リターン情報