パラスのインパクトシールドを外したまま走ると、違反点数1点が加算されて愛車のゴールド免許を失うリスクがあります。
サイベックス「パラス」シリーズは、ドイツ最大の自動車連盟ADACが実施する安全テストにおいて、前モデルの「パラスG i-Size」が2021年5月のテストで最高評価を獲得した実績があります。この評価はただの宣伝文句ではなく、欧州で最も権威ある第三者機関が実際に衝突試験を行った結果です。車好きな方には特に知っておいてほしい数字が3つあります。
まず、正面衝突時の首への衝撃を最大40%軽減するインパクトシールドの存在です。従来の5点式ハーネスと異なり、エアバッグ発想で設計されたインパクトシールドが子どもの体全体に衝撃を分散させます。次に、リクライニングヘッドレストによる頭部安全性最大7倍向上(同一製品のADAC側面衝突テスト比)という驚異的な数値です。そして、「L.S.P. System Plus(リニア・サイドインパクト・プロテクション)」による側面衝突保護20%向上も見逃せません。
これだけ聞くと安全性だけに特化した製品のように思えますよね。しかし、パラスの真価はこれらすべてを一台に詰め込んでいる点にあります。
最新基準「UN R129/04(i-Size)」に適合している点も重要です。旧基準のR44は体重基準でしたが、R129は身長基準となり、側面衝突試験も新たに追加されています。前後のみのテストだった旧基準より格段に実態に近いテスト内容になったため、この基準を通過していることは現代の交通事故状況に対応できていることの証明と言えます。
旧基準R44対応品はまだ市場に存在します。購入時には必ず「R129対応」の記載を確認するのが原則です。
PR TIMES:サイベックス パラスG i-Size(最新モデル)安全機能詳細プレスリリース
パラスG2には、子どもの成長段階に応じた2つのモードがあります。この切り替えタイミングを間違えると、せっかくの安全機能が無効になることがあります。
チャイルドシートモードは、身長76cm(かつ生後15ヶ月以降)から105cmまでが対象で、インパクトシールドを使用して固定します。ジュニアシートモードは身長100cmから150cmまでが対象で、インパクトシールドを外して車のシートベルトで固定します。
つまり身長が原則です。インパクトシールドを使用できるのは身長105cmまで。これを超えたら即座にシールドを取り外し、ジュニアシートモードに切り替える必要があります。
車好きな親御さんが見落としやすいのは「身長100〜105cmのオーバーラップ期間」の対応です。この身長域はどちらのモードでも使用可能に見えますが、公式には「身長105cmを超えたらインパクトシールドの使用を中止し、車のシートベルトに切り替えること」と明記されています。体重でいえば21kgを超えた場合も同じくシールド使用を停止するのが条件です。
ジュニアシートモードへの切り替えは3ステップで完結します。①インパクトシールドのバックルを外す、②シールドを取り外してシート下に収納する、③車のシートベルトを子どもにかける、以上です。これは簡単ですね。
切り替え後の固定方法は2パターン選べます。ISOFIXのみで固定する方法と、シートベルトのみで固定する方法です。車好きな方ならご存知の通り、ISOFIXは2012年7月以降の新車ならほぼ標準装備されているため、基本的にはISOFIX固定を推奨します。
パラスG2の取り付けは、ISOFIXコネクタとトップテザーベルトの2点固定が基本です。これにより取り付けのミスユース(誤装着)を最小化する設計になっています。ミスユースによる安全性低下は事故時に命取りになるため、ここは丁寧に確認する価値があります。
取り付け手順はシンプルです。①シートのISOFIXコネクタをリアシートのISOFIXアンカーに差し込む(カチッという音がするまで押し込む)、②ヘッドレスト後方にあるトップテザーアンカーにトップテザーベルトを接続し、たるみがないよう締める、の2ステップです。
ISOFIXアンカーは、2012年7月以降に製造された国産・輸入車のほぼすべてに標準装備されています。車好きな方ならご存知かもしれませんが、それ以前の車でもオプション対応しているケースがあります。具体的な適合確認は、サイベックスジャパンの公式サイトに掲載されている「車種適合表」で調べるのが確実です。
一方で注意が必要なのは、車のシート形状との相性です。パラスG2の本体サイズは幅59.5cm×奥行40.5cm×高さ59〜81cm、重量は8.9kgです。幅約60cmというのはB5サイズのノートを横に2枚並べた程度の幅があります。SUVやミニバンでは問題ありませんが、コンパクトカーの後部座席に複数人乗車する場合は、隣の座席スペースへの影響も事前に確認しておく必要があります。
車種適合に不安がある場合は、正規代理店や大型ベビー用品店のスタッフに実車確認を依頼するのが確実です。これはサービスとして対応してくれるショップが多く、購入前の確認として積極的に活用できます。
サイベックスジャパン公式:パラスG2 製品ページ(車種適合表へのリンクあり)
車好きな人が意外と盲点にしているのが、ジュニアシート設置時の車内シートへのダメージです。愛車のレザーシートや高品質なファブリックシートは、チャイルドシート・ジュニアシートを長期間乗せ続けると、凹み・擦り傷・色移りなどが発生しやすくなります。これは他でもない「車を大切にしている人ほど知らないと損する話」です。
パラスG2は重量8.9kgあります。これはフルサイズの辞書を3〜4冊重ねた程度の重さが、同じ1点に長期間かかり続けるイメージです。特に本革シートや明るいカラーのシートは、素材の特性上圧迫痕が残りやすい傾向があります。
こうしたダメージを防ぐ目的で活用できるのが、チャイルドシート専用の「シート保護マット(シートプロテクター)」です。シート下に挟むだけの簡単装着タイプで、ISOFIXアンカーの位置を塞がない設計のものを選ぶのが条件です。実際にサイベックスジャパン公式でも「シート保護マット」を同梱またはプレゼントキャンペーンとして提供しているケースがあるほど、メーカー側もその必要性を認識しています。
また、パラスG2自体のシートカバーは洗濯機対応(弱水流)のため、子どもの食べこぼしや汗によるケアは比較的ラクです。インパクトシールドカバーも取り外して単独洗いができます。これは使えそうです。
サイベックス純正のシートカバー(マルチカバー)も別売りで用意されており、肌触り・吸収性に優れた素材を使用しています。純正品を使うことで、シートの形状に合ったフィット感と一体感も保たれるため、見た目を重視するオーナーにとってもストレスのない選択肢になります。
「もう大きくなったから大丈夫」と思って、ジュニアシートを外してしまった経験はないでしょうか。実はこれ、法的リスクを抱えている可能性があります。
道路交通法では、6歳未満の幼児を自動車に乗車させる際は「幼児用補助装置(チャイルドシート・ジュニアシート)」の使用が義務付けられています。これを守らなかった場合は「幼児用補助装置使用義務違反」として、運転者に違反点数1点が加算されます。反則金はありません。
ただし、この違反点数1点が積み重なると、過去3年間の累積違反点数が6点以上で免許停止処分の対象になります。普段まじめに運転している方でも、他の軽微な違反との合算でゴールド免許を失ったり、最悪の場合は免停になるリスクがある点は覚えておいてください。
加えて、「法的義務は6歳未満」ですが、安全面から考えると身長140cm以上になるまではジュニアシートの使用が推奨されています。大人用シートベルトは身長140cm以上を前提に設計されており、それ以下の身長では肩ベルトが首にかかったり、腰ベルトが腹部に当たったりする危険性があります。つまり、法律を守れば十分というわけではないんですね。
パラスG2は身長150cmまで対応しているため、小学校高学年まで安全に使い続けられます。1台で最長10年間という使用期間を考えると、税込44,000円という価格は1年あたり約4,400円の計算になります。毎月370円程度のコストで子どもの安全を担保できると考えると、コスパとしては十分に優れていると言えるでしょう。
NORICO:チャイルドシート使用義務・免除ケース・違反罰則の詳細解説

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