ベントレーミュルザンヌ値段と中古相場・維持費の完全ガイド

ベントレーミュルザンヌの新車・中古値段から、維持費・グレード別特徴まで徹底解説。生産終了で希少価値が上がる今、知らないと損する価格の真実とは?

ベントレーミュルザンヌの値段と中古相場・維持費を徹底解説

中古で900万円台から買えるのに、維持費の予備費だけで300万円必要です。


🏎️ この記事のポイント3選
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新車価格は3,347万円〜4,022万円

ベントレーミュルザンヌの新車価格はベースグレードで約3,347万円から、スピードグレードで最大4,022万円に達した。2020年に生産終了となったため、現在は中古車のみ入手可能。

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中古相場は900万円台〜2,400万円台

生産終了後の中古市場では年式・グレード・走行距離により900万円台〜2,400万円台で流通中。ただし流通台数が非常に少なく、タイミングが重要。

⚠️
維持費の予備費として300万円が必須

故障修理・部品交換に備えた予備費として常時300万円の用意が必要。年間の基本維持費だけでも燃料代・自動車税・車検・保険を合わせると相当額になる。


ベントレーミュルザンヌの新車値段とグレード別価格


ベントレーミュルザンヌは2010年にデビューし、2020年に生産終了となったベントレーのフラッグシップサルーンです。新車価格は発売当初(2010年)の段階で3,380万円というインパクトある価格設定でスタートし、その後モデルが熟成されるにつれてグレードも拡充されていきました。


最終世代(マイナーチェンジ後)における主なグレード別の新車価格は以下のとおりです。


グレード名 新車価格(税込) 最高出力
ミュルザンヌ ベースグレード(6.75) 約3,347〜3,602万円 512ps
ミュルザンヌ スピード 約3,855〜4,022万円 537ps
ミュルザンヌ 6.75エディション by マリナー(限定30台) 非公開(限定仕様) 537ps


ベースグレードとスピードグレードの価格差は約400〜450万円です。国産の高級セダンが1台買えてしまう差額になります。それほど大きい。


スピードグレードの最大の特徴は、最高速度305km/hという数字にあります。重量2.8トンという巨体にもかかわらず、0〜100km/h加速が4.9秒という圧倒的なパフォーマンスを持ちます。グランドピアノを積んだ高級リムジンがスポーツカー並みの加速をするイメージです。


さらに特筆すべき点として、ミュルザンヌには「標準仕様」が実質存在しないことが挙げられます。ボディカラーだけで114色が設定され、内装の木材・レザー・ステッチカラーなどの組み合わせは膨大な数に達します。これがいわゆる「ビスポーク(オーダーメイド)」と呼ばれるベントレー流の購入スタイルです。つまり新車価格は「最低ライン」に過ぎないということですね。カスタムが加われば価格はさらに跳ね上がりました。


ベントレーミュルザンヌのグレード別新車価格・諸元(価格.com)


ベントレーミュルザンヌの中古値段と現在の相場

2020年に生産終了となった今、ミュルザンヌを手に入れる方法は中古車市場だけです。では、実際に今いくらで購入できるのでしょうか?


現在(2026年時点)の中古市場における価格帯は、おおむね900万円台〜2,430万円前後です。年式が新しく走行距離が短いほど高額な値段がつきやすい傾向は変わりません。グレード別に目安をまとめると以下のようになります。


グレード 中古価格目安(年式別)
ベースグレード(2011年式) 895万〜2,050万円
ベースグレード(2015〜2017年式) 983万〜1,405万円
スピード(2016〜2018年式) 1,547万〜1,650万円
スピード(2019〜2020年式) 1,960万〜2,110万円


中古相場で特に注目したいのは流通台数の少なさです。グーネット・カーセンサーなどの主要中古車サイトで流通している台数は、ベースグレードで5台前後、スピードグレードでわずか4台前後という状況が続いています。これは「希少車」というレベルを超え、タイミングを逃すと数年単位で市場から消えることもあります。


また、買取相場の観点からは671万〜1,350万円というデータもあります。購入価格と売却価格の差を踏まえると、維持コスト以上の出費が生じる可能性がある点も念頭に置く必要があります。これは知っておくべき情報です。


生産終了モデルであることから、将来的に流通量はさらに減少していく見通しです。コレクターズアイテムとして価値が上がる側面もありますが、あくまで実用車として購入する場合は維持コストとのバランスをしっかりと試算することが大切です。


ベントレーミュルザンヌの中古車一覧・最新相場(グーネット)


ベントレーミュルザンヌの値段が高い理由:8つの職人技

「なぜミュルザンヌはここまで値段が高いのか」という疑問は、購入を検討する人ほど深く突き刺さります。価格の根拠となる製造工程を理解すると、3,000万〜4,000万円という数字が「適正価格」に見えてくるから不思議です。


まず素材の面では、ボンネット・フェンダーなどの外装パネルに航空宇宙技術から転用した「アルミニウム・スーパーフォーミング法」を採用しています。アルミは軽量化に貢献しますが加工が難しく、特にフェンダー部の曲面成形には高度な技術と時間が必要です。このボディパネル製作だけで80〜90時間かかります。


次に塗装工程では、大手自動車メーカーのようにロボットは使いません。5日間かけて熟練職人が手作業で塗装します。114色という選択肢を個別対応で仕上げるため、工場の生産ラインを画一化することが構造上できない設計になっています。


内装の豪華さも値段に直結しています。1台のミュルザンヌには16頭分の牛革が使われ、専門の女性作業員が手縫いでシートを仕上げます。使用される木材は9種類にのぼり、その調達から切断・成形・仕上げまで各工程で多くのコストが発生します。


エンジンについてもユニークな事実があります。搭載される6.75リッターV型8気筒ツインターボエンジンは、1日にわずか3〜4基しか製造されません。年間生産量に換算すると約1,000基前後という超少量生産です。このエンジンの源流は1959年のロールス・ロイス・Lシリーズにあり、60年以上にわたって改良を続けながら同じ基本構造を守り続けてきました。60年現役のエンジンというのは驚異的ですね。


これら全ての工程を合算すると、1台のミュルザンヌ製造に要する時間は合計400万時間以上と言われています。東京ドームで例えると、グラウンドを埋め尽くすほどの時間コストが1台に投入されていることになります。


ベントレーミュルザンヌの維持費:年間どれだけかかるか

ミュルザンヌを購入した後に直面するのが「維持費」の現実です。車両価格と同じくらい、維持費への理解は購入判断に大きく影響します。


まず年間の基本コストを整理します。


  • 🔧 自動車税:排気量6,747〜6,752ccに対応する区分で年間111,000円
  • 燃料代:市街地走行でリッター4〜5km前後の燃費が目安。年間8,000km走行した場合、ガソリン代は約15万〜30万円(燃費・ガソリン価格による)
  • 🏥 任意保険:車両価格が高額なため、保険料も高め。年間数十万円規模になることが多い
  • 🔩 車検・定期点検:ディーラー(コーンズ)での整備費用が高く、車検年には数十万〜100万円規模になるケースも


これらの基本コストを合算しても、年間50万〜100万円前後が最低ラインとなります。それだけでも高い。


しかし最も重要なのは「故障修理の予備費」です。電気系統の不具合をはじめ、外車特有のトラブルが発生した場合の部品代と工賃は国産車の比ではありません。専門家の間では「常時300万円の修理予備費を手元に置いておく」ことが推奨されています。1回の修理で数十万〜数百万円の請求がくることも珍しくない、というのが実情です。


購入前に試算すべき「トータルコスト」の概算は次のとおりです。


費用項目 年間目安
自動車税 約11万円
燃料代(年8,000km) 約15〜30万円
任意保険 約7〜15万円
車検・定期点検 約10〜100万円(車検年は高め)
修理・部品交換予備費 常時300万円確保が推奨


修理費の予備費が条件です。この300万円は「あれば安心」ではなく、「なければ困る」レベルの資金として準備する必要があります。ミュルザンヌを手放す方の多くが「维持費の予想外の高さ」を理由に挙げることからも、事前の資金計画が非常に重要であることがわかります。


維持費を少しでも抑えたい場合は、ディーラー整備一択ではなく、ベントレーを得意とする実績豊富な輸入車専門の整備工場を活用する方法があります。年式の古いモデルであれば、輸入車専門工場のほうがディーラーより割安かつ的確な整備が期待できる場合があります。


ベントレーミュルザンヌの生産終了後の希少価値と後継モデルとの比較

2020年6月、世界30台限定の「ミュルザンヌ6.75エディション by マリナー」をもって、ミュルザンヌの歴史に幕が下りました。ミュルザンヌとともに、60年以上の歴史を持つ伝説の6.75リッターV8エンジンも同時に生産を終了しています。


この事実は、ミュルザンヌの中古車の意味を大きく変えます。新たに同じエンジン・同じ思想の車が供給されることは永遠にないからです。


ミュルザンヌの後継として、現在ベントレーのフラッグシップサルーンに立つのはフライングスパーです。ただしミュルザンヌとフライングスパーの間には、設計思想に根本的な違いがあります。


  • 🏛️ ミュルザンヌ:ベントレー専用プラットフォーム・専用エンジン・完全手工業的製造。1台の製造に多大な時間と職人技を投入した「動く工芸品」的存在
  • 🚗 フライングスパー(現行):VW/アウディグループの共有プラットフォームを活用。ハイブリッド化対応など現代的な効率性とパフォーマンスを重視した設計


Redditなどの海外コミュニティでもミュルザンヌのほうが内装の格は上という意見が多く見られます。特に「ミュルザンヌは無垢材の裏板を使用しているが、現行モデルでは化粧板貼り付けが多くなった」という指摘は、工芸品としての品質の差を象徴しています。


希少価値という観点では、生産終了から年数が経つにつれて流通量は減少し続けます。コレクター市場では希少性が価値を押し上げる例が多く、状態の良い個体は値崩れしにくいという側面もあります。これは使えそうな情報ですね。


一方で生産終了モデルならではのリスクも存在します。部品の供給が将来的に細くなる可能性、ディーラーによるサポートが終了するリスク、そして整備できる工場が減少していく懸念です。購入時にはこれらのリスクと希少価値のバランスを総合的に判断することが重要です。


ミュルザンヌをコレクターズアイテムとして保有するか、実用的に日常乗りするかによっても、購入判断の基準は大きく異なります。どちらの目的であっても、購入前に信頼できる輸入車専門ディーラーや整備工場と事前に相談しておくことが、後悔のない選択につながります。




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