釣り好きの間で密かな人気を集めているハスラー。その理由は、コンパクトな車体ながら驚くほど使い勝手が良いことにあります。特筆すべきは荷室の設計で、リアシートを倒すことで広大なスペースが生まれます。さらに、荷室フロアは水に強い素材で作られているため、濡れた釣り具も気にせず積めるんです。
防汚タイプのラゲッジアンダーボックスも標準装備されており、小物の収納にも重宝します。釣り道具の収納には100均の収納ボックスを活用するのがおすすめです。サイズも豊富で、ハスラーの荷室にピッタリフィットするものが見つかりやすいんですよ。
最近人気のSUPフィッシングにも、ハスラーは意外なほど適しています。インフレータブルSUP、オール、クーラーボックス、ポリタンクなど、かさばる道具もすっきりと収納可能です。実際にSUPフィッシングを楽しむオーナーからは「コンパクトなのに必要な道具が全部積める。」という声が多く聞かれます。
ルーフレールを装着すれば、ハードタイプのSUPやカヤックも搭載できます。その際は、キャリアベースを取り付けることで、より安定した積載が可能になります。
早朝の釣行に欠かせない車中泊も、ハスラーなら快適に過ごせます。リアシートを倒せば、身長170cm程度なら十分な就寝スペースが確保できます。
実は、跳ね上げ式のバックドアは車中泊時の強い味方なんです。雨天時の着替えスペースとして使えるだけでなく、簡易的な日よけとしても活用できます。サイドウィンドウに網戸代わりの防虫ネットを装着すれば、真夏でも快適に過ごせます。
海での使用が多い釣り仕様車には、特別なケアが欠かせません。特に下回りの防錆処理は重要で、定期的な洗車と防錆スプレーの塗布がマストです。エンジンルームも塩害対策が必要で、洗車後は必ずエアコンを使って乾燥させることをお忘れなく。
また、シートヒーターは寒い季節の釣行時に重宝します。濡れた体を温めてくれる、釣り人には嬉しい装備なんです。
釣り仕様として完成度を高めるなら、以下のアイテムがおすすめです:
これらのアイテムを組み合わせることで、より実用的な釣り仕様に仕上がります。特にターボ4WD車なら、本格的な釣り場へのアプローチも余裕で対応できるんです。
「実は最初、軽自動車で本格的な釣りなんて無理だと思っていたんです」そう語るのは、ハスラーで週末フィッシングを楽しむ鈴木さん(仮名)。しかし、実際に使ってみると、その考えは大きく変わったそうです。
「狭い漁港の駐車場でも、スムーズに切り返しができるんです。大きな車だと入れない場所にも入っていけるので、穴場ポイントを独占できることも」。この機動力の高さは、多くのハスラーオーナーが口を揃えて評価するポイントです。
夜明け前の静かな海辺で、ハスラーのバックドアを開けながらコーヒーを飲む。そんな贅沢な時間を過ごせるのも、このクルマならではの魅力です。
春のメバリング、夏のシーバス、秋のエギング、冬のアジング。季節ごとに変わる釣りのスタイルに、ハスラーは柔軟に対応します。
夏場は、リアゲートを開けて即席の日よけテントとして活用できます。冬場は、コンパクトな車内でもエアコンの効きが良く、すぐに快適な温度になります。
「雨の日でも、バックドアの下で仕掛けを整えられるのが助かります。タックルの準備を室内でできるのは、実は大きなメリットなんです」と、熱心な釣り人も太鼓判を押しています。
釣り場での予期せぬトラブルに備えて、以下の装備をおすすめします:
「一度、砂浜で軽くスタックしかけたことがありますが、4WDのおかげですぐに脱出できました。やっぱり釣り用の車両として、この安心感は大きいですね」という声も。
実は、ハスラーのボディ下部には、水没時でもエンジンに水が入りにくい設計が施されています。もちろん、無理な渡河は避けるべきですが、多少の冠水路なら安全に通過できる余裕があるんです。
大物を釣り上げた時の収納も考慮されています。リアシートの片側だけを倒せば、長尺物も収納可能。80Lクラスのクーラーボックスもすっぽり収まります。
「クーラーボックスの固定には、100均の突っ張り棒が便利です。急ブレーキを踏んでも動きませんよ」という工夫も。釣果を新鮮なまま持ち帰れるのも、ハスラーオーナーの特権かもしれません。
釣り場での居心地の良さ、使い勝手の良さ、そして何より、このクルマと過ごす時間の楽しさ。ハスラーは、単なる移動手段を超えた、釣り人の良きパートナーとなっているのです。