プレコンディショニングを充電中以外にやると、走行できる距離が逆に減ります。
テスラのプレコンディショニング(通称:プレコン)とは、出発前または急速充電前にバッテリーと車内を最適な温度に整える機能のことです。リチウムイオンバッテリーは低温になると化学反応が鈍くなり、充電速度・航続距離・回生ブレーキのすべてに悪影響が出ます。プレコンはその状態を事前に解消するための「ウォームアップ」です。
特に日本の冬場、外気温が0℃前後になるとバッテリー内部温度が著しく下がります。この状態でいきなりスーパーチャージャーを使おうとすると、充電できる最大電力が本来の238kWから135kWまで約43%も落ちてしまうことが実測で確認されています。これは充電速度の問題だけでなく、バッテリー内部への負荷も高まるため、長期的なセル劣化にもつながります。
一方でプレコンを適切に使えば、バッテリー温度を5℃から20〜25℃まで約10〜15分で引き上げることができます。こうなると充電電力が最大付近まで回復し、10%→80%の急速充電が42分から33分へと約10分短縮されます。
| 条件 | 充電受入最大電力 | 10→80%充電時間 |
|---|---|---|
| プレコンあり(約−1℃環境) | 最大238kW | 約33分 |