中古のマツダスピードホイールを買うと、純正19インチより高い値段がつく場合があります。
マツダスピード(MAZDASPEED)は、かつてマツダが展開していた純正スポーツブランドです。そのホイールラインナップの中で、特に注目されているのが18インチモデルです。
代表的なモデルは「MS-01S」と「MS-01」の2種類です。MS-01Sは鍛造1ピースアルミホイールで、製造はRAYS(レイズ)が担当していたことが大きな特徴です。TE37などのレーシングホイールと同等の製造ラインで作られており、強度と軽量性を高次元で両立した設計になっています。
| モデル名 | サイズ | PCD | オフセット | 穴数 | 製造 |
|---|---|---|---|---|---|
| MS-01S | 18インチ 8J | 114.3mm | +40mm | 5穴 | RAYS(鍛造) |
| MS-01S(BL型用) | 18インチ 7.5J | 114.3mm | +52.5mm | 5穴 | RAYS(鍛造) |
| マツダスピードアクセラ純正 | 18インチ 7.5J | 114.3mm | +52.5mm | 5穴 | − |
デザインは5本スポークというシンプルなスタイルです。一見するとありふれた印象を受けますが、センターのMAZDASPEEDロゴステッカーが存在感を放ちます。当時はTRD・NISMO・無限・STIなどのメーカー系ブランドが揃ってRAYSに製造委託していたため、ロゴさえ剥がれると「どこのホイールかわからない」という状態になるほど似通ったデザインでした。つまり中身はトップクラスです。
また、18インチのMS-01Sにはアルミ製のほかにマグネシウム製のモデルも存在していました。マグネシウムホイールはアルミよりさらに軽く、当時でも非常に希少なアイテムです。現在はほぼ市場に出回らないため、見かけた際は相当な価値があると認識してください。
参考:MAZDASPEED MS-01S 18インチの重量計測データ(lightweight wheels)
MAZDA SPEED MS-01S 18inch 8J offset+40mm PCD114.3mm-5H 重量7.80kg|軽量ホイール計測ブログ
MS-01S 18インチ(8J +40mm)の実測重量は7.80kgです。この数値は「超軽量ホイール」に分類されます。
重量の感覚をイメージしてもらうと、一般的な18インチのアルミホイールは10〜11kg前後が多いため、MS-01Sは約2〜3kg軽いことになります。4本セットでは8〜12kgもの差が出る計算です。これはバネ下重量の削減に直結します。
バネ下重量とは、サスペンションより下に位置する部品の重さのことです。この部分が軽くなると、サスペンションが路面追従しやすくなり、乗り心地と操縦性が同時に向上します。つまり軽さは走りに直結です。
鍛造ホイールはアルミの塊を高圧でプレスして成形するため、鋳造に比べて密度が高く、同じ強度でより薄く・軽く作れます。RAYSのTE37やVOLK Racingシリーズと同じ製法です。市販の普通の鋳造ホイールとは素材の緻密さが根本的に違います。
ただし、鍛造ホイールは衝撃に対して「割れやすい」という側面もあります。鋳造は衝撃を受けると曲がる(変形する)のに対し、鍛造はある一定以上の力がかかると割れることがあります。縁石乗り上げや段差への強い衝突には注意が必要です。これは知っておくべき注意点です。
参考:ホイール重量と走行性能の関係
軽量・超軽量ホイールの定義と分類基準|軽量ホイール計測ブログ
マツダスピードの18インチホイールは、PCD114.3mm・5穴・ハブ径67mmという共通スペックを持ちます。このスペックはマツダ車の多くに共通しているため、流用の幅が広い点が特徴です。
主な適合・流用可能車種(PCD114.3 5H)
ただし、オフセット(インセット)の差には注意が必要です。RX-8用のMS-01Sは+40mmですが、アクセラ純正ホイールは+52.5mmです。この12.5mmの差は、見た目と干渉問題に影響します。オフセットが小さいほどホイールが外側に張り出すため、フェンダーとのクリアランス確認が必須です。
オフセット確認が条件です。
実際にRX-8純正18インチをアクセラやマツダ3、アテンザ、ビアンテ、プレマシーへ流用した事例がショップブログで報告されており、タイヤサイズの変更をあわせて行うことでスムーズに取り付けられています。購入前に対象車種のボディ全幅(フェンダー内側寸法)を確認するのが確実です。
マツダスピードアクセラ前期型(BK3P)の純正ホイールスペックは「18インチ 7J +52.5mm」、後期型(BL型)は「18インチ 7.5J +52.5mm」です。どちらもPCD114.3mm・5穴・ハブ径67mmで統一されています。
参考:マツダスピードアクセラの純正ホイールスペック詳細
マツダスピードアクセラ ベースグレード(BL型)のホイールサイズ一覧|Spec Tank
マツダスピードアクセラの純正タイヤサイズは225/40R18です。これがMS-01S(7.5J)に対して設定された標準サイズです。このサイズが基本です。
タイヤサイズの読み方を整理しておきます。「225/40R18」は「幅225mm・扁平率40%・ラジアル・18インチ」を意味します。扁平率40%はタイヤの厚みが非常に薄く、サイドウォールの高さは225mm×0.40=約90mmです。これは爪楊枝1本(約65mm)よりやや厚い程度の薄さです。
リム幅別の推奨タイヤサイズ(18インチ)
タイヤ幅はリム幅の約1.2〜1.5倍が適正とされています。8Jのリム幅に225mmは若干の「引っ張りタイヤ」となりますが、スポーツ用途では許容範囲内です。
純正外径を大きく外すと車検に通らないリスクがあります。純正の外径(668mm程度)から±3%以内に収まるサイズを選ぶのが原則です。具体的には225/40R18の外径は約643mm、215/45R18は約650mmとなり、どちらも許容範囲に入ります。外径確認だけは怠らないようにしましょう。
また、タイヤ選びで燃費への影響も考慮すると、転がり抵抗(Cラベル)の低いタイヤを選ぶことが有効です。BRIDGESTONE POTENZA・MICHELIN Pilot Sport・YOKOHAMA ADVAN Sportなどは、スポーツ性能と燃費性能のバランスが取れており、マツダスピードアクセラのキャラクターに合います。
参考:アクセラに合うホイール・タイヤのマッチング情報
アクセラに合うホイールサイズとインセットの詳細一覧|cobby
マツダスピードホイールはすべて絶版品です。新品での入手は事実上不可能であり、現在は中古市場のみでの流通となっています。
ヤフオクでの過去120日間の落札データを見ると、マツダスピードホイール全体の平均落札価格は約140,000円(4本セット)です。最安値は19,800円、最高値は350,000円という幅があります。特に状態の良いMS-01S 18インチ 4本セットは、専門ショップでは62万円という価格がつくこともあります。
一方、みんカラのユーザーレビューには「今となっては希少価値やばいホイール。ヤフオク見ると純正19インチよりもエグい値段」というコメントが残っています。これが冒頭の驚きの一文の根拠です。製造メーカーが設定した純正オプション19インチよりも、絶版アフターパーツの18インチの方が高く評価されることは、普通の感覚では理解しにくいですよね。
市場別の価格帯目安(4本セット・中古)
購入時の注意点を整理します。まず、鍛造ホイールは見た目に傷が少なくても、縁石衝突などによる内部クラックが存在する可能性があります。購入前に出品者に「リム・スポークのひび割れ・クラック有無」を確認するか、信頼できる専門業者から購入するのが安心です。
センターキャップの有無も確認が必要です。MS-01Sのオリジナルキャップは希少で、キャップのみで数千円〜数万円の取引事例があります。キャップなしでの購入後に探す手間を省くためにも、セット品かどうかを事前確認しておきましょう。これが購入時の基本です。
参考:マツダスピード MS-01S 4本セットの専門ショップ在庫例
RAYS製 マツダスピード MS-01S 18インチ 中古ホイール販売情報|太平タイヤ

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