ドアバー(ドアガード)は「防犯のための鍵」だと思っていると、空き巣に簡単に突破されても気づかないまま過ごすことになります。
「ドアバー」「ドアガード」「U字ロック」「ドアチェーン」——これらは呼び方が違っても、すべて玄関ドアの内側に取り付ける補助金具を指すことが多いです。ただし、厳密には構造に違いがあります。
ドアバー・U字ロックは、U字型の金属アームをドア側の受け具に引っかけるタイプです。戸建て住宅に多く採用されており、アームを起こして受け具にはめ込むだけで施錠できる、シンプルな作りが特徴です。一方のドアチェーンは、金属の鎖(チェーン)を用いた構造で、マンションや集合住宅に多く見られます。チェーンをレール状の受け具の溝に沿わせることで、ドアの開き幅を数センチに制限します。
どちらも「ドアを完全には開けない状態で来訪者と話せる」という役割は共通しています。つまり、どちらも「内側からしか操作できない」という前提で設計されているのです。それがなぜ外から開けられるのか——その理由と具体的な方法を次のセクションで解説します。
| 種類 | 構造 | 主な設置場所 | 外からの開錠難易度 |
|---|---|---|---|
| ドアバー(U字ロック) | U字型金属アーム | 戸建て住宅 | 紐1本で可能 |
| ドアチェーン | 金属鎖+レール受け具 | マンション・集合住宅 | 輪ゴム1本で可能 |
誤ってドアバーが外側からかかってしまった場合、まず試してほしいのが「紐を使う方法」です。これはドアバー(U字ロック)に特に有効な手順で、道具さえ揃えれば自力で解決できます。
用意するのは、3メートル程度のビニール紐(梱包用の細い紐でOK)とハサミだけです。コンビニで数百円で手に入るものなので、身近に置いておくと安心です。まずドアを少し開けた状態で、ドアの隙間から手を入れてU字アームの金具部分に紐を通します。紐の真ん中あたりをU字アームに引っかけ、両端をドアの上部の隙間から外側へ引き出します。
次に、紐の両端を持ちながらゆっくりドアを閉めていきます。このとき、紐をピンと張った状態を保つことがポイントです。ドアが閉まる動きに合わせて紐がU字アームを引っ張り、アームが受け具から外れます。一度でうまくいかない場合は、ドアを閉める速さと紐を引くタイミングを合わせながら、2〜3回試してみましょう。
コツは1つだけ覚えておけばOKです。「ドアを閉めながら、紐を蝶番と反対方向へ引く」という動作を同時に行うことが成功の鍵になります。
参考動画:ドアガードを外から紐で開ける方法の解説(YouTubeに多数あり)
輪ゴムを使った方法は、特にドアチェーンに有効なテクニックです。ネット上でも多数の動画が公開されており、輪ゴム1本で解錠できることが広く知られています。これは意外ですね——ただし、この「意外な事実」がそのまま防犯上の穴にもなっています。
必要なものは輪ゴム4〜5本(1本だと切れやすいため束ねて使う)とガムテープです。手順は以下のとおりです。まず、束ねた輪ゴムをドアチェーンの先端部分に通して引っかけます。次に、引っかけた輪ゴムのもう一端を、チェーンの受け具(レール)のすぐ上にガムテープで固定します。
そのままゆっくりドアを閉めると、輪ゴムが縮む力によってチェーンの先端がレールの抜け穴方向へ引っ張られ、するりと外れます。U字ロック(ドアバー)に対しても同様の原理で使えます。輪ゴムをU字アームの先端に引っかけ、もう一端をドア内側の対角線上にガムテープで貼り付けてからドアを閉めると、アームが引き戻されて開錠されます。
ただし、チェーンに脱落防止カバーが付いているタイプでは、この方法が効かないこともあります。つまり「タイプによっては例外」が条件です。カバーのないシンプルなチェーンロックに対して特に有効な方法です。
参考情報として、ドアガード全般の解錠方法が詳しく記載されている参考ページです。
玄関のドアガードやドアチェーンを外から自分で開ける方法4選 – レスキューインフォ
紐や輪ゴムを試してもうまくいかない場合、または金具が変形・破損している場合は、無理に自力で解決しようとせず専門の鍵屋に依頼するのが最善です。これが原則です。
鍵屋に依頼した場合のドアバー・ドアチェーン解錠にかかる費用の相場は、8,000円〜15,000円程度が目安になります。東京・大阪などの都市部では「最短5分で到着」をうたう24時間対応の業者も多く存在します。金具の変形や破損があって壊さずに開けられない場合は、切断などの「破壊開錠」になることもあり、その場合は別途ドアバーの交換費用(部品代1,000円〜8,000円程度+作業料)が必要です。
依頼前に確認しておきたいのは「見積もり無料かどうか」「深夜料金の有無」の2点です。夜間・深夜の出動では深夜割増料金が発生する場合があるため、電話の段階で必ず確認しておきましょう。また、賃貸物件でドアバーを破壊する場合は、大家・管理会社への許可が必要になります。無断で壊してしまうと修理費用のトラブルに発展する恐れがあります。
| 作業内容 | 費用目安 |
|---|---|
| ドアバー(U字ロック)の解錠 | 8,000円〜15,000円 |
| ドアチェーンの解錠 | 8,000円〜15,000円 |
| 破壊開錠+交換(部品代別途) | 11,000円〜20,000円+部品代 |
| 新規取り付け(業者) | 8,000円〜20,000円(部品代込) |
業者探しには、複数業者の料金比較ができる一括見積もりサービスを活用すると安心です。
「家の中に誰もいないはずなのに、帰ったらドアバーがかかっていた」——このトラブルは実際に頻繁に起きています。厳しいところですね。原因を知っておくだけで、再発を防ぎやすくなります。
最も多い原因は「ドアを勢いよく閉めた衝撃」です。経年劣化でドアバーのヒンジ(根元の可動部分)が緩んでいると、閉める際の振動でアームが勝手に起き上がって受け具に引っかかってしまいます。次に多いのが「室内の窓が開いている状態でドアを閉めた」ケースです。窓が開いていると室内外の気圧差が生まれ、ドアが勢いよく「バタン!」と閉まりやすくなります。ドアバーに物を引っかけていたり、猫などのペットがドアバーを動かしてしまうケースも報告されています。
対策はシンプルです。まずドアは「静かにゆっくり閉める」を習慣にしましょう。また、ドアバーのヒンジが緩んでいる場合はドライバーでネジを締め直すか、緩みがひどければ新品に交換します。ドアバーには何もフックとして引っかけないことも大切です。外出時は部屋の窓を閉める——これは防犯対策とドアバー誤作動防止の両方に効果があります。
勝手に閉まる原因の詳細はこちらに詳しく記載されています。
玄関のドアガードが勝手に閉まる原因は?外から開ける方法を解説(鍵屋の鍵猿)
ドアバーを「鍵の代わり」「防犯グッズ」と思い込んでいる方に、ぜひ知ってほしい事実があります。ドアバー(ドアガード)は元々、防犯目的で作られた部品ではありません。本来の目的は「訪問販売員や宗教勧誘員を玄関先に入れないための応対用部品」なのです。
防犯の専門家も明言しています——「ドアバーをかけているから安心」というのは誤りです。前述のように、輪ゴム1本・紐1本・ちょっとした知識さえあれば、外から1分もかからずに解錠できてしまいます。ネット上には方法を解説した動画が多数拡散されており、誰でも簡単に調べられる状況です。「鍵がかかっているからOK」ではないということですね。
本当の意味での防犯対策として、警察庁や国土交通省が推奨しているのが「ワンドア・ツーロック」(1ドア2ロック)です。これはひとつのドアに2つ以上の錠前を設けることで、侵入窃盗犯が解錠に要する時間を大幅に増やし、諦めさせる効果があります。空き巣の約7割は「5分以内に侵入できなければ諦める」とも言われています。
補助錠を業者に依頼して取り付ける場合の費用は、簡易補助錠で13,500円〜15,500円が相場です。自分で取り付ける市販の後付け補助錠なら1,000円台〜8,000円台で入手できます。賃貸住宅の場合は管理会社への事前確認が必須ですが、ネジ穴不要の「貼り付け型補助錠」も市販されており、こうした製品なら原状回復が求められる賃貸物件でも導入しやすいです。
また、防犯機能付きのドアバー(スプリング式自動ロック機構搭載タイプなど)に交換するという選択肢もあります。これは外側から紐や輪ゴムを使って開けられない仕組みを備えており、ドアバー本来の役割に防犯性をプラスしたものです。部品だけなら5,000円〜10,000円台で入手できます。
ワンドア・ツーロックの重要性と補助錠の選び方について、詳しくはこちらをご参照ください。
玄関の鍵を追加する方法と費用!ワンドアツーロックで空き巣対策(ミツモア)
また、外から解錠できない防犯仕様のドアバーについては、各種防犯商品の情報をこちらで確認できます。

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